「農民」記事データベース20040405-630-05

佐久楽農倶楽部通信

春の大雪の中で


 三月二十二日、レタス畑の早いところでは植え付けが始まっているというのに大雪になった。夜の世話人会は急きょ二十三日に変更。なにやら今年のお天気も心配だ。

 この日は、トウモロコシの種子を配布する日だったが、事務局の井出一恵さんは「二人しかこない」とさえない。今年の種子の注文は六十八袋で昨年の三分の二だが、冷夏にさえならなければ栽培技術の向上でかなりいけると思う。

 種子を受け取りに来た北御牧村のSさんは、「借りられると思っていた水田が借りられず、予約した米の二十五俵は取り消しだ」と残念そう。その後、トマトの出荷の打ち合わせにきた佐久市の新会員Oさんは、「おれも米を作っている。兄は千五百俵持っている。よかったら出すようにしたい」と言って帰っていった。

 米部会はすでに準産直のとりまとめに入っている。エンジンはまだかかりきっていないが、すでに千俵近い。去年とは大違いの早い出足だ。

 十一日に開かれた北御牧村の車座集会で、「米改革」のめざす「本来あるべき姿」とは何か、今年はどうなるかについて話をした。農民連の準産直米以外に生き残れる道はないということで一致し、その場で前年並みの九十俵の予約が集まった。新しい人が加わり、昨年出荷した何人かは欠席している。帰り道、米の検査員で米部会担当の掛川一幸さんは「この村は去年の倍にはなりますね」と言っていた。

 二十六日、佐久の六つの農民組織、六つの地域組織準備会の連合体「佐久農民センター」が結成された。佐久楽農倶楽部も合流し、名実ともに農民連の組織になった。

(浄)

(新聞「農民」2004.4.5付)
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2004年4月

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