「農民」記事データベース20040329-629-11

旬の味


 春まっさかり。トマトも最盛期を迎えています。ハウスの中はもう真夏。真っ赤に熟れたトマトは本当においしい。「今年は一段とおいしいんじゃない」と、お客さんに言われると、自然と笑みがこぼれます▼私と主人が手塩にかけて育てた自慢のトマトが、七百坪のガラスハウスいっぱいに、五千本植えてあります。収穫と手入れの仕事はたいへんだけど、みんなに「おいしい」と言われる時が、農業をやってきてよかったと思う瞬間です。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われ、とくに糖尿病によいそうです▼トマトの仲間はみんな愉快。健康のために車をやめて歩くことにしたハウスの行き帰り。その途中で、仲間が声をかけてきます。「ガソリン代が払えなくなったの?」とYさん。Wさんは「歩いているわりに、やせねえじゃない」と。みんな愉快な仲間たちです▼この人たちが、いつまでも農業をやっていけるようにがんばろう。農村のなかで、日本農業を守る運動を、平和を守る運動と一緒に広げていきたい、そう思っています。

(君)

(新聞「農民」2004.3.29付)
ライン

2004年3月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2004, 農民運動全国連合会