旬の味
春まっさかり。トマトも最盛期を迎えています。ハウスの中はもう真夏。真っ赤に熟れたトマトは本当においしい。「今年は一段とおいしいんじゃない」と、お客さんに言われると、自然と笑みがこぼれます▼私と主人が手塩にかけて育てた自慢のトマトが、七百坪のガラスハウスいっぱいに、五千本植えてあります。収穫と手入れの仕事はたいへんだけど、みんなに「おいしい」と言われる時が、農業をやってきてよかったと思う瞬間です。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われ、とくに糖尿病によいそうです▼トマトの仲間はみんな愉快。健康のために車をやめて歩くことにしたハウスの行き帰り。その途中で、仲間が声をかけてきます。「ガソリン代が払えなくなったの?」とYさん。Wさんは「歩いているわりに、やせねえじゃない」と。みんな愉快な仲間たちです▼この人たちが、いつまでも農業をやっていけるようにがんばろう。農村のなかで、日本農業を守る運動を、平和を守る運動と一緒に広げていきたい、そう思っています。 (君)
(新聞「農民」2004.3.29付)
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[2004年3月]
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