食品三争議団の勝利呼ぶ労働者いじめやめ食の安全守れ講演と文化の夕べ
「食品企業は、労働者いじめをやめ、食の安全を守れ」――明治乳業争議団とネッスル日本労働組合、雪印食品一般労働組合の食品三争議団は三月十日、労働スクエア東京で「勝利を呼ぶ講演と文化の夕べ」を開催(写真〈写真はありません〉)。企業のもうけ主義が労働者の権利を奪い、食の安全をないがしろにしている実態を告発し、これとたたかう争議団への支援を訴えました。 近年、相次ぐ食品企業の不祥事。これらの背景には、安全無視の人減らし「合理化」を進め、会社にもの言う労働者を解雇・差別する、異常な企業の体質があります。 「企業モラルの破壊者たち」と題して講演した評論家の佐高信さんは「人減らしという、一番安易な恥ずべき方法で利益をあげる経営者たちが財界の主流になり、小泉首相の取り巻きになっている」と指摘。「日本国憲法や労働組合法が現実に生きる社会にする必要がある」と呼びかけました。 争議団を代表して、雪印食品一般労働組合の川瀬二見さんが訴え。雪印食品は一昨年、会社幹部が起こした牛肉偽装事件で解散、従業員は一瞬にして職を失いました。「事件にまったく関係していないのに解雇は理不尽。私は未来をバトンタッチするためにたたかう道を選んだ」と川瀬さん。同組合は今、親会社の雪印乳業に再雇用を求めて裁判闘争を続けています。 「夕べ」 では、農民連の笹渡義夫事務局長、日本消費者連盟の富山洋子代表運営委員が連帯のあいさつ。また歌手の太田真季さんが、心にしみ入る魂の歌声を披露し、会場を大いに盛り上げました。
(新聞「農民」2004.3.29付)
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[2004年3月]
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