これ以上の増税許さない
3・13重税反対全国統一行動
全国600カ所 20万人以上
重税反対全国統一行動が三月十二日、全国六百カ所で二十万人以上が参加して行われました。
東京で開かれた中央集会では、全国商工団体連合会の西村冨佐多(ふさお)副会長が、「景気が良くなったのは一部の企業だけ。控除の廃止、年金改悪などで国民負担は七兆円も増加する。この重税は大企業減税と軍拡のためであり、生活費非課税を要求してがんばろう」と主催者あいさつ。
参加者からは「仕事がなく、所得が生活保護より低い」「年金改悪は掛け金四割引き上げ、給付は二割減で最悪」といった声のほか、消費税の課税最低限が三千万円から一千万円に引き下げられた問題では、「一千万円の売上げでは所得は百万円そこそこ。これでは消費税など払えない」などの怒りの発言が相次ぎました。
重税攻撃をはね返そう
<奈 良>
奈良県では、県内五カ所の会場に二百人の農民連会員が参加(写真)。大和高田市の集会では県農民連の中垣義彦会長が、業者や農民ら二百五十人に「重税攻勢を跳ね返えそう!」とあいさつ。税務署までの一・五キロをデモ行進し、一人一人が申告書を待ち構えた税務署員に渡しました。
農民連会員480人が参加
<宮 崎>
宮崎県でも、県内六カ所の会場に四百八十人の農民連会員が参加。業者や農民など八百人が集まった宮崎市の集会で、決意表明した県農民連の落合幹雄会長は、「農産物価格が安く、収入は減っているのにもかかわらず、所得控除の廃止など、さらなる増税は許せない」とたたかう決意を表明。雨のなか税務署までデモ行進しました。
消費税の免税点引き下げにより、宮崎県農民連では会員の三割が課税業者になります。税金相談会では「野菜が去年より安かったことで所得税も納められないのに、消費税は納めなければいけなくなる」と農家から怒りの声があがっています。
自給率高めろ! イラク戦争反対
<福岡・久留米>
福岡・みのう農民組合と、福建労の久留米支部、浮羽支部は三月十一日、久留米・石橋文化センターで重税反対集団申告総決起集会を開きました。
集団申告には、ノボリ旗、プラカードなどを持ち、農民組合が約三十人、全体で六百十人が集結。
参議院比例代表候補の仁比そうへい氏から庶民の目線に立った力強いメッセージを受けた後、決意表明。みのう農民組合の佐々木督文書記長も壇上から訴えました。
集会に続いて久留米税務署までデモ行進。「大衆増税ハンターイ」「農産物の自給率を高めろー」「イラク戦争はんたーい」の声を響かせ、街なかを整然と歩きました。
(九州ブロック編集協力員 金子徳子=みのう農民組合)
(新聞「農民」2004.3.29付)
|