松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
牛丼屋さんから牛丼が消えた。最後の牛丼を面白おかしくテレビで報道しているのを見て、腹が立った。 「国産牛で作ればいいじゃない! 国産牛が高いというなら、なぜ高いのか、どうすれば安くなるのか考えろ」と、テレビに向かって怒鳴ってしまった。 ごはんとおかずが一緒に食べられる手軽な丼物は、確かに魅力である。 親子丼、カツ丼、中華丼…。最近シャレたカフェでも、丼物がはやっているとか。 「ヨシ、私も幸を呼ぶ丼を開発するぞ」と張り切って冷蔵庫を開け、あるものでいろいろ試作してみた。牛キムチ丼、キムマーボー丼、じゃこ丼、照り焼き丼、めんたい丼などを少しずつ作っては味見。それぞれがそれなりにおいしくて、娘に自信を持って食べさせた。娘は「味はいいけど、これじゃごはんの上におかずをのせただけ。丼ってもっとワクワクドキドキするような夢がなければ」と手厳しい。 意外な食感や味の組み合わせを美しく盛り付けるのが、丼の醍醐味なのかもしれない。それにしても、丼にするとごはんが進むこと間違いない。二合炊いたごはんがなくなったのだから。いつか「自慢のどんぶり大会」をやってみませんか? (管理栄養士)
ワクワクドキドキめんたい豆腐丼
(新聞「農民」2004.3.15付)
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[2004年3月]
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