「農民」記事データベース20040315-627-04

研究懇談会開く

みかん農家と産地を守れ 危機打開の道を探る

愛媛 関前村村長あいさつ


 みかんの価格が暴落し、生産農家の経営が成り立たず、収穫しない園地が広がっています。こうした危機的な状況を打開する道を考えようと、「研究懇談会」が二十一日、愛媛県越智郡関前村の離島センターで開かれました。

 農民連愛媛県連が支援する実行委員会が主催したもの。九十人が参加し、みかん栽培の存続に向けて真剣な討論を繰り広げました。

 関前村は、今治市から船で四十分ほど、人口八百人の広島県境の村。みかんが村の主な産業になっています。しかし、みかん農家の手取りは、一キロ当たり二十〜三十円。このままでは農家の経営が成り立たず、産地が崩壊しかねない状況に追い込まれています。

 久保一志村長が、高齢化や放任園の拡大など、村を取り巻く状況を説明し、「各分野の皆さんの考えをお聞きして、できることをやっていきたい」と来賓あいさつ。元愛媛県立果樹試験場研究技師の藤原茂氏が「坂の上のみかんをもとめて」と題して講演。愛媛県立果樹試験場岩城分場の脇義富、苗木販売の安藤諭、日本共産党前衆院議員の春名なおあき、の各氏が、それぞれの立場からみかん振興策について提言しました。

 農民連愛媛県連の岡田厚美会長がフロアーから発言し、みかんを守る運動組織の立ち上げを呼びかけました。

(農民連愛媛県連 大野政信)

(新聞「農民」2004.3.15付)
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2004年3月

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