第4回世界社会フォーラムから市場に野菜あふれ「食」は豊富だが未来感じた児童労働禁止訴える子ら
ムンバイに着陸する直前、上空から見たスラム街の広さは、言葉に一瞬つまるほど。ムンバイは夜間温度が下がらないため、冷えこむデリーなどと違ってスラムに集まる人々が多いようです。インド全体で貧困層は七〇%とも八五%とも言われ、定かではありませんが、カースト制度の長い歴史のなかで「自分の身分を受け入れている」という話も聞きました。 しかし、第四回世界社会フォーラム(WSF)の会場で「カースト アウト カースト」の主張を掲げた人々、「もっと教科書を、もっとおもちゃを」のプラカードを持ち児童労働禁止を訴える子どもたちなど、この国の未来を感じさせてくれるものにも出会いました。 街(旧市街地)の中は人と車があふれ、間口の小さい商店が軒を連ねています。何回も塗装をし直した中古のタクシーやトラックが走り、サイドミラーのない車もあり、車の後ろに「どうぞホーンを鳴らして」と書いてあるから、クラクションの音でにぎやかなこと。 商店街の路上で、野菜の市場が開かれ、小ぶりのジャガイモやタマネギ、大小のナスやトウガラシの仲間、タロ芋(?)、ウコン類、リンゴ、スイカ、ブドウ、パイナップルなどが豊富に並んでいました。豆や穀類の種類もたくさんあり、「生物の多様性」を感じました。 入手さえできれば「食」は豊富で、様々な味のナンやカレー、ピラフなどがありました。 (農民組合神奈川県連 高橋マス子)
(新聞「農民」2004.3.8付)
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[2004年3月]
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