第4回 地域に根ざした自治と共同の運動交流集会地域ぐるみの農業振興など討論
自治首長や農協組合長ら呼びかけ自治体首長や農協組合長らが呼びかけて、「第四回地域に根ざした自治と協同の運動交流集会」が、二月二十一、二十二の両日、岐阜県羽島市で開かれました。この集会には、北は青森県から南は鹿児島県までの自治体や農協で働く人たち、学者・研究者など、約四十人が集まりました。 同集会は、地域住民や農協組合員のための自治体と農協づくりの取り組みを交流しながら、市町村・農協の広域合併と、農業つぶしが進むなかで、どう住民・組合員本位の地域や職場づくりに取り組むのか、人間を大事にした自治と協同の運動を探求する集いです。 呼びかけ人は、宮崎県綾町の前田穣町長、長野県栄村の高橋彦芳村長、群馬県上野村の黒澤丈夫村長、岩手県西和賀農協の佐々木覓組合長、群馬県上野村農協の黒澤敏夫組合長、静岡県三方原開拓農協の中村吉雄組合長、そして農業・農協問題研究所の暉峻衆三理事長の七氏。 集会では、京都大学の岡田知弘教授が、「地域の自律的発展と自治体・農協」と題して講演。岡田教授は、いま進められている市町村合併のもとで、農業委員や農業担当職員が削減させられ、自治体農政が後退させられていることを資料をもとに明らかにしました。そして、不利な条件のもとでも、独自に地域経済の発展が可能な方向として、小規模自治体や農協が主体となった地域内産業連関の創出=地域内経済循環と地域住民主権の確立を提唱しました。 また、富山県福光農協の斉田一除常務、岐阜市農協黒野支店の村瀬東三支店長、元岐阜県農協中央会の大蔵宏参事が、地域ぐるみの農業振興や直売所の取り組み、広域合併など農協再編に揺れる現状について、現場からの報告。その後、(1)農業振興と地域づくり、(2)自治体・農協再編と地域のテーマで分科会を行い、各地の取り組みや経験を出しながら、熱心な討論が交わされました。 参加者からは、「交流集会にくると、がんばっている人たちの元気な話が聞ける。だから毎年来るんだよ」などの感想が出されていました。
(新聞「農民」2004.3.8付)
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[2004年3月]
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