佐久楽農倶楽部通信春めいてうずうず「地域の生産を掘り起こそう」と発足、二年で二百人の会員に成長してきた「佐久楽農倶楽部」。四季折々の“もの作り”や活動を紹介します。
「ヤマバトがデデッポッポーと鳴いていた」と軽井沢町の人が言う。凍土の地・佐久地方に、今年はことのほか春が速足で近づいているようだ。強風が吹くと畑は土煙でかすむ。 二月二十四日午後、佐久産直センターで佐久楽農倶楽部の世話人会が開かれた。何人かの新任が座っているだけで新鮮な雰囲気を醸していた。 佐久市の年配の役員が言った。「作付の段取りにとりかからなくてはなんねえ時になってんだが、どうも頭はまだ冬眠からさめきってないんだな」。みんながドッと笑う。 殿様ねぎの春播き用種子の注文はもう締め切った。トウモロコシの種子の締め切りも二月末。秋播きのねぎ苗の注文も集めなければならない。 楽農倶楽部そのものは年明けから動いている。最近は、米部会班長会、モロコシ部会と作物別の会議が連続している。二十六日は、スーパーマツヤの「農民連地産コーナー」に出品している会員(約百人)でマツヤ部会を立ち上げ、二十八日は、長野県産直協の産直交流会(下伊那郡松川町)に代表を送った。 世話人にとっては、昨年のお祭り騒ぎのような日々から開放されて、もう少しゆっくりしたいところだ。しかし季節はまためぐり、冬眠ぼけを吹き払うかのような議論でしばしばわいた。 「トシちゃんが四、五日で新聞『農民』を十六部増やしたんだってな」「そいつはすげえ」。トシちゃんこと掛川寿夫さん(小諸市)は欠席していた。紅一点の新人、渡辺恵子さん(北御牧村)が言う。「私もみんなに購読を勧めてみます」。 渡辺さんはニュージーランドで十日間のファームステイを過ごし、帰ってきたばかり。リフレッシュパワーをみなぎらせている。しばし報告談にみんなで耳を傾けた。「あちらはとっても質素な食事。肉だってそれほど食べていない。なのに女の人はこ〜んなに大きなお尻の人ばかりなの」というくだりでドッとわいた。 (月1回掲載)(浄)
(新聞「農民」2004.3.8付)
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[2004年3月]
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