「農民」記事データベース20040223-624-01

女性部 第15回総会

女性は大事な農業の担い手

今こそ出番


知恵と力を集め もの作り・仲間づくりを

 「女性の知恵と力を集めて、農業生産広げよう」――農民連女性部の十五回総会が、二月六〜七日、東京・本郷の機山館で開かれ、初参加の福井県をはじめ全国から集まった約九十五人が元気に交流しました。

 来賓あいさつに続いて、子どもの権利・文化全国センター代表委員の三上満さんが「今こそ平和憲法生かし、日本農業の展望を〜宮澤賢治の世界から学ぼう」のテーマで記念講演し、続いて高橋マス子女性部長が議案を報告。「米改革など“農民にものを作らせない”悪政に屈せず、“女性こそ担い手”を合言葉に女性会員の登録を進めるとともに、農民連のもの作りと仲間づくりに取り組んでいこう」と呼びかけました。

 討論では、昨年十一月、二十三歳で農業委員に当選した青森県の斎藤美緒さんが「農政にもイラク派兵にも共通するアメリカ言いなりの政治を変えていきたい。周囲は“長いものに巻かれろ”式だが、自分は応援してくれた人々の役に立っていきたい」と発言。これを皮切りに、「直売所に集まる女性会員で昨年、女性部“れんげつつじの会”を発足」(山梨県、堀内美恵子さん)など、各地から楽しく、多彩に活動している発言が次々と続きました。

 また、加工・もの作りについての発言も多く、「労組の会合に郷土食を仕出し、とても喜ばれた」(茨城県、飯野靖子さん他)、「昨年、平均年齢七十二歳の夫婦三組が、三十アールでトウモロコシきぼう作りに挑戦。失敗したり大変だったが、とにかく楽しかった。来年もやる」(富山県、久郷道枝さん)、「消費者の口の前まで運んであげれば、なんでも売れる。稲作と野菜農家で協力して加工に取り組みたい」(千葉県、鵜沢栄子さん)などの発言が続きました。

 この他、女性会員登録の取り組みや、新聞「農民」を拡大した経験、農家に嫁いで「これから農作業します」という二十八歳の女性などが発言。笑いと意気込みあふれるなか、議案を採択して閉会しました。

 また恒例になった一日目夜の交流会では、全国から持ち寄った自慢の手作り郷土食が大集合。その数およそ八十二品目。おいしい料理を堪能するうちに、民謡や日本舞踊などの出し物も次々飛び出し、大盛況でした。

(新聞「農民」2004.2.23付)
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2004年2月

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