松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
料理教室の講師を時々頼まれるが、先日、東京土建主婦の会の「ヘルシークッキング」から続けて三回頼まれた。 初めのグループは、ゆり根を使った料理、信州名物おやき、カスタードクリームを作りたいとのこと。何回も試作を重ね、てまり寿司懐石風にまとめた。 「ゆり根ってほくほくしておいしい」「おやきとかカスタードクリームってこんなに簡単にできるんだ」とみんな満足してくれた様子。 二つ目のグループは、家庭の台所のような小さな施設で料理教室。だまこのきりたんぽ汁やカキの卵つけ焼き、豆腐入り白玉など、チームワークよくスムーズにおいしくできあがった。「今日のような料理なら、家でもすぐできる」とおほめの言葉をいただいた。 三つ目のグループは、なんとイタリア料理を作りたいと言ってきた。 ピザ、三種類のパスタ、オリーブ油たっぷりの野菜マリネなどのレシピをファクスで送って会場に行った。もう何人かの世話役の方が来ていてお米をといでいた。 「アレッ、私、リゾットもレシピにいれていたっけ」と聞いてみると、「日本人だもの、ごはんがなければね」と当たり前に言うではないか。そして白菜の漬物もお皿にもられていた。 スパゲティは前菜なのか! 驚きもしたが、ごはんがどんなメニューでも忘れられていないことを知って、うれしいひとコマでもあった。 (管理栄養士)
簡単がうれしい、ごはんのお友水菜のサラダ
(新聞「農民」2004.2.16付)
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[2004年2月]
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