わが町のおびしゃ大根で鶴・亀つくり 子どもの安全・長生き願う千葉・船橋
一月十一日、おびしゃ行事がありました。午前八時頃から、前年の宿、来年の宿、二十日おびしゃの宿、本年の宿と親せきの人が集まって準備を始めます。 まず、前年に生まれた子どもの名前を半紙に書きます。これは六年間保存されます。私の町のおびしゃは、子どもの安全を願うもので、長寿御取子(おんとりこ)・子孫長久の儀です。 そして、神棚に飾るものを作ります。鶴は大根を細く削って体を作り、目は南天や千両の実を入れます。足は竹で、半分に切った聖護院大根にさします。亀は半分の聖護院大根を体にして、マジックで甲羅を書きます。頭、足、尾はゴボウで作ります。長方形のお盆に、大根を台にして松・竹・梅の枝をさし、鶴、亀をのせ、米を敷きつめると出来上がりです。 それから、「鬼」と書いた的を二組、弓二組、矢を四本作ります。十一時頃に八王子神社に行き、神殿で祝詞(のりと)を受けてから境内で、小学生以下の男の子二人が的を射ます。昼からは宴会になり、夜七時頃に来年の宿の家に子どもの名前を書いた神様を送っていって、おびしゃは終わりです。 (船橋農産物供給センター 石神等)
(新聞「農民」2004.2.9付)
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[2004年2月]
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