「農民」記事データベース20040209-622-06

卸・小売・消費者の連携を強め販売ルート切りひらく先頭に

福島 今年度の米販売目標決める昨年の2〜3倍の取り扱い

関連/農家の情報集め栽培履歴を公開


昨年の2〜3倍の取り扱い

福島 農民連産直農協が戦略会議

 「いま、農民連がどれだけ米を集め、新たな販売ルートを切り開くことができるか問われている」――福島農民連産直農協は、一月二十三日、「二〇〇四年米販売戦略会議」を開き、単組別に今年度の目標を決めました。

 農民連の「準産直米」の意義は、「大手米卸などの米ビジネスにほんろうされるのではなく、卸・小売・消費者の連携を強めて販売ルートを切り開くこと」。戦略会議ではこの意義を米生産者に伝えきることが鍵になるとして、昨年の2〜3倍の取り扱い数量を確認しました。

 「米は出来秋だけでは集まらない」は、今年の経験から多くの役員が身にしみています。具体的には、(1)播種前にみんなで集まって、今年の栽培方法と数量を確認する、(2)田植え後に「さなぶり(慰労会)」で集まる、(3)出穂の数十日前から田回り会を行う、(4)出荷計画を話し合う、(5)検査の立ち会い、などを事前に決めるのがポイントになると話し合いました。


ホームページ「あんしんナビ」

農家の情報集め栽培履歴を公開

 福島農民連産直農協では、「あんしんナビ」という栽培履歴をホームページで公開しています。これまでも「栽培履歴報告書」を集めてはいましたが、チェック機能がないというのが実態でした。「あんしんナビ」は多くの人に栽培履歴を公開するという目的が第一ですが、組織としても個々の農家の生産情報を集約できるようになり、技術講習や販売戦略をくみやすくなったことも大きなメリットです。ぜひ、農民連の多くの組織で活用してほしいと思います。
(福島県農民連 根本敬)

(新聞「農民」2004.2.9付)
ライン

2004年2月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2004, 農民運動全国連合会