松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
節分が近づいてくると、どこでも炒り大豆が売られている。大豆は三%の自給率なのに、ほとんど“国産”と書いてある。「本当かな」と疑う自分がなんとも悲しいが、それがこの国の現状だと思う。でも、私は大豆トラスト運動のおかげで、新鮮で栄養たっぷりの大豆がいつでも手に入る。 毎年好評の新婦人の味噌作りは、今回は九十キログラムの大豆を取り寄せた。会場近くに宣伝チラシをまいたら、当日は男性三人を含む九人がきてくれた。 大豆をゆでてつぶし、塩と麹を混ぜてあわせるだけ。慣れると本当に簡単な作業でおいしい味噌ができる。何回も作っている人は「今年は減塩にする」と塩を加減していた。煮汁もだし汁になるからと持ち帰る人も。 味噌を作る時の楽しみのひとつは、ゆで大豆を食べること。初めはコリコリ、次第にしっとり、そして口の中でとろける食感。 もっと大豆料理を食卓に登場させたいが、一晩水に浸けてゆでてと時間がかかる。どうせ煮るなら多めに煮て、鉄火みそ、煮豆、ポークビーンズ、天ぷら、大豆入りハンバーグなど、いろいろ工夫することも楽しみである。 大豆の若返りパワーや頭がよくなるパワーをしっかりもらい、戦争する鬼や農業をつぶす鬼を追い払おう。 (管理栄養士)
大豆パワーとごんぼうで“鬼は外”鉄火みそ
(新聞「農民」2004.2.2付)
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[2004年2月]
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