京都市長選幅広い市民の力で市政転換を広原候補 乱開発・まち壊しなど批判
京都市長選挙が一月二十五日告示(二月八日投票)され、農民組合京都府連も参加する「市民ネット」の広原もりあき候補と現職市長との激しい選挙戦がたたかわれています。 現在の京都市長は二期八年、財界の要請に応え、市内への高速道路乗り入れなど、大型開発を次々と押し進め、財政赤字を三千億円も増やしました。市の財政赤字は一兆円、第三セクターも入れると二兆円に膨れ上がっています。「週間京都経済」という地元経済紙に「二期八年、財政赤字の建て直しに筋道さえつけられない経営能力のない市長を、オール与党だからといって受け入れるようなコトでいいのか」と指摘される始末です。 現市長が高さ規制を取り払ったために、京都ホテルをはじめ高層建築物が次々と建ち、乱開発とまち壊しで京都の歴史的景観や風土が台無しに。さらに、市民の暮らしも大変です。京都は中小企業の町ですが、事業所の減少率は全国最大。介護保険料は政令市で全国二番目に高く、国民健康保険証の取り上げや、水道がストップされる世帯も急増しています。 この悪政にストップをかけ、市政の転換を図ろうと、広原候補を先頭に、幅広い市民を結集した「市民ネット」が大激戦をたたかっています。 広原候補は、元府立大学学長で、都市政策、都市計画の第一人者であるとともにエネルギッシュな行動派。阪神大震災の時も三日目に現地入りし、救援と復興支援に取り組んできましたが、その時のボランティア仲間が神戸から応援に駆け付けています。また、「市電を守る会」事務局長を務め、撤去反対運動を展開。元逗子市長の富野暉一郎氏や著名な建築家などが集まり「市民マニフェスト」を発表し、その内容の水準の高さにマスコミも注目しています。 京都の市長選挙の結果は、「京都ショック」という言葉に象徴されるように、中央の政治情勢に大きな衝撃を与えてきました。京都での勝利は、イラク派兵を進め、憲法改悪をもくろむ勢力に痛打を与え、悪政転換ののろしとなることは間違いありません。全国から親戚や友人、知人に声をかけていただき、広原候補への支持を訴えて下さい。同時に物心両面にわたるご支援をよろしくお願いします。 (京都府連 上原実)
支援先 〒612−0029 京都市伏見区深草西浦町五−十九−一 京都農民会館内 農林連絡会 電話075・642・0931 (新聞「農民」2004.2.2付)
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[2004年2月]
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