「農民」記事データベース20040202-621-03

通常国会

「イラク派兵」最大の焦点

農民・自治体と農水省の矛盾鮮明に


イラク派兵中止を

開会日に千人が抗議のデモ行進

 「イラク派兵を中止せよ!」――。第百五十九通常国会が開会した一月十九日、平和・民主団体、労働組合など千人以上が参加して、国会に向けて怒りのデモ行進。農民連や同女性部も参加しました。百五十万筆余の派兵反対署名を提出。続いて開かれた決起集会では、作家の渡辺和枝さんが千八百筆の署名を集めたことや、四百四十三の自治体で決議があがっていることが報告されました。

 小泉首相は同日、衆院本会議で施政方針演説を行い、「国際社会の一員としての責任」などと述べて、イラク派兵を進める考えを表明。今国会ではイラク派兵の承認案が提案されることになっており、世界の平和のルールと平和憲法の理念を守るかどうかが最大の焦点です。さらに、年金大改悪や消費税増税など、財界奉仕・庶民いじめの方針を打ち出した小泉悪政をストップさせることが求められます。

 農業関係では、農業委員会、農業改良助長法、卸売市場法、農業協同組合及び農業信用保証保険法などの「改正」案が提案される予定。農業委員会法は、必置基準面積を九十ヘクタールから百八十ヘクタールに引き上げ、市街化区域農地を除外するなど、農業委員会のない市町村を大幅に増やそうというもの。また農業改良助長法は、地域農業改良普及センターの必置規制を廃止するものです。小泉流農業構造改革を許さないたたかいが求められます(他に、植物防疫法、森林法、青年等就農促進法、特定農産物加工業経営改善臨時措置法の「改正」案が提案される予定)。

(新聞「農民」2004.2.2付)
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2004年2月

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