「農民」記事データベース20030825-599-10

静岡・小笠町

国産小麦にこだわりおいしい手作りパン

「輸入物は心配」 「ポワポワ」店・市原幸子さん


 国産小麦にこだわった手作りパン屋「ポワポワ」を始めて、約十年がたちました。来年はパン工房も広くして、カフェつきのお店にしたいと、移転を考えています。不景気でお客も減って大変ですが、もう一回チャレンジです。

 二十数年前、主人が脱サラして就農し、平飼い養鶏と無農薬野菜を始めました。雪深い滋賀の山奥での出発。そして十数年前に静岡に移り住み、現在に至っています。

 パン屋を始めたきっかけは、キズ卵を使ってパンやケーキを自宅で焼いていたのですが、なかなか好評で、パン工房とお店を作りました

 国産小麦にこだわったわけは、自分も無農薬野菜を作ったり、平飼い養鶏をやったりと安全にはこだわってきたので、残留農薬の心配な外国の小麦は使いたくなかったためです。それに国産小麦でも十分おいしいパンが焼けます。

 お客さんからは「味がある」「噛みごたえがある」「香りがある」などの声もいただいています。

 小麦は北海道産の「ハルユタカ」という品種が一番良かったんですが、病気に弱くて生産が減っているということで、今は「北みのり」「えぞしか」という品種が来ています。毎日二十五キロくらい使うので、「ハルユタカ」、なんとか手に入らないでしょうか。

(東海ネット 吉川利明)

(新聞「農民」2003.8.25付)
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2003年8月

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