笑いあり 悩みあり 勇気もらった農村お母さん にぎやか交流会史上最高90人
母親大会恒例の農民連女性部「農村のお母さんの交流会」が一日目の夜に開かれ、応援のお父ちゃんも交えて史上最高の約九十人がにぎやかに交流しました。開催県の秋田のほか、青森、岩手、山形、福島と東北地方の女性たちもこぞって参加しました。 昨年、福岡で母親大会が開催されたのを機会に県の女性部を結成した熊本県の野口絹代さんは「去年の母親大会に感動して、今年も遠路はるばる参加した。水害に見舞われた水俣では農民連の組合員も被災したが、農業を続けたいとがんばっている」と発言。余震の続く宮城の大震災とあわせて、災害カンパが四万円集まりました。 青森から参加した藤田薫さんは、「リンゴが二十キロ五十円と暴落し、落ち込んでいたけど、元気なお母さんたちに会って、力づけられた。参加して本当によかった。暗くなってちゃいけない、がんばろうと勇気をもらった」と晴々とした表情で感想を述べていました。 開催準備に奔走した秋田県農民連のお母ちゃん、お父ちゃんたちがズラリと並んで挨拶すると、大きな拍手がわきおこり、宴もたけなわ。花笠音頭や民謡などの余興も飛び出し、大盛況のうちに閉会しました。 閉会後、秋田県女性部と山形県女性部が、車座になって交流会が開かれました。「秋田では減反するとすぐ荒廃してしまうのに、山形は果樹や大豆を植えたりして荒らしてないよね。山形の人は働き者なの?」などなど、笑いあり、悩みあり、話のタネは尽きず、楽しく交流しました。
冷害の心配も吹き飛ばすよう秋田・竿燈まつり素朴なお囃子と「ドッコイショー、ドッコイショー」の掛け声に乗って、夏の夜空を美しく照らす二百四十本の竿燈――冷害の心配を吹き飛ばすように、豊作を願う東北三大祭りの一つ、「竿燈(かんとう)祭り」が八月三日から四日間、秋田市で催されました(写真)。竿燈は、たわわに実った稲穂をかたどっているといわれ、ゆったりと風に揺れる竿燈の群れは、まさに光の稲穂といった風情です。「差し手」は、高さ十二メートル、重さ五十キロ、提灯(ちょうちん)が四十六個つり下げられた竿燈をうまくバランスをとりながら肩や腰、額などで支え上げ、妙技を競います。
(新聞「農民」2003.8.25付)
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[2003年8月]
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