“ともに平和・農業守りたい”消費者と生産者の思いは一つ第49回日本母親大会のべ1万7000人in秋田第四十九回日本母親大会が、八月二〜三日、秋田県で開催され、全国からのべ一万七千人が参加。有事法制やイラク特措法が国会で続々と強行採決されるなか、会場は「命を生み出す母親は、命を育て、命を守ることをのぞみます」という熱い思いで一つになりました。
一日目の全体会は、勇壮な「なまはげ太鼓」でスタート。記念公演では元東北学院大学の川端純四郎さんが「平和こそ世界の願い〜武器のない地球を子どもたちに」をテーマに、少子化問題や母親運動の展望まで語り、大きな感動を呼びました。 休憩時間には、秋田県農民連がスイカと桃を販売。押すな押すなの大人気で、用意した特大サイズのスイカ十九個を完売しました。秋田県農民連は母親大会恒例の物産展にもお米やガッコ(漬物)などを並べて出店。「他のお店のお土産用ガッコもぜんぶ試食したけど、ここのガッコは他とは違う。混ぜ物なしの手作りの味ね」と、大好評を博していました。 二日目は、教育や暮らし、男女平等など五十余りのテーマに分かれて分科会や特別企画が設けられました。「ずーっと食べたい、つくりたい、日本のお米、農畜産物」の分科会では、秋田県農民連の佐藤長右衛門さん、食品分析センターの八田純人さん、福島県農民連の根本敬さん、岩手消団連の伊藤慶子さんをパネリストに迎え、教室いっぱいの参加者で話し合いが行われました。 佐藤さんは「今年は冷害の可能性が強い。十年前の冷害と違うのは、イヤでも外米を食べさせられること」と発言。八月だというのに涼しい風が入る教室内は、一瞬シーンと静まりかえりました。 会場からは沖縄や佐賀での米・大豆の新婦人産直の取り組みや、学校給食に地産地消を取り入れる栄養士さんが発言し、共感を呼びました。また遺伝子組み換えでない飼料を使う困難さや、地方政治から農政を変えたいなどの発言も。消費者と生産者の「ともに農業を守りたい」という思いが一つになった分科会でした。 また、地元秋田の大曲農民組合の佐々木町子さん、冷子さんが助言者になって「ガッコ自慢、地場産自慢あつまれ」をテーマにした特別企画も開かれました。全国各地の漬物の作り方が次々と紹介されたほか、食の安全、日本の農業や食料のありかた、伝統食・郷土食を次の世代にどう伝えていくか、などにも話が広がりました。
(新聞「農民」2003.8.25付)
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[2003年8月]
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