「農民」記事データベース20030804-597-09

松尾佐知子の

やっぱりごはん

(月2回掲載)


 JA全農がスポーツ少年にとったアンケートで「カボチャが土の中にうまっている」と答えた子が21%、チンゲンサイやホウレンソウも「土の中にうまっている」と答えた子も17%いたというのにびっくり。でも私だってマンゴーがどんな木なのかまったく知らないのと同じだと気がつき、「地産地消」や「スローフード」運動の大切さをひしと感じた。田んぼから流れてくる「稲の旋律」を多くの子どもたちに聴かせてあげたいし、旬の野菜のみずみずしいおいしさを子どもたちに伝えていくのは、私たち大人の責任だと思う。

 さてさて、夏が旬の野菜のなかで、私はとりわけナスが好き。とびぬけた栄養価はないけど、体を冷やし夏バテを防ぐ働きや発ガン抑制効果があるとか。和・洋・中、本当に色々な料理が楽しめるが、私のおすすめは揚げナス。ナスの皮が爆発しないように少し切り目を入れて高温の油でくるくる揚げ冷水にとって皮をむく。それはきれいなひすい色の揚げナス。たっぷりの大根おろしと天汁で食べてもいいし、みそ汁の実にしてもおいしい。

 「親の小言とナスの花は無駄がない」と言われるが、親の子を想う気持ちはずっと後になって分かるもの。私も日本の食文化のよさをあっちでもこっちでも、ずっと言い続けていこう。


みんな仲良く

夏野菜のカレー煮

<材料・4人分>
  豚肉    200グラム
  タマネギ  1ケ    →ザクザク
  カボチャ  1/2ケ   →一口大
  ナス    3ケ    →半分に切ってななめぎり
  ピーマン  3ケ    →半分に切り種をとってザクザク
  油     大さじ1
  酒・みりん 大さじ2
  カレー粉  小さじ2〜
  しょう油  大さじ3
  砂糖    お好みで

<作り方>
 (1)なべをあたため、油を入れて豚肉を炒める。
  ほぐれたらタマネギを入れ、しんなり炒める。
 (2)調味料を入れ、他の野菜も入れてコトコト煮る。
 ★献立は、●キュウリとジャコの酢のもの
      ●生揚げとワカメとミョウガのみそ汁

(新聞「農民」2003.8.4付)
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2003年8月

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