松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
JA全農がスポーツ少年にとったアンケートで「カボチャが土の中にうまっている」と答えた子が21%、チンゲンサイやホウレンソウも「土の中にうまっている」と答えた子も17%いたというのにびっくり。でも私だってマンゴーがどんな木なのかまったく知らないのと同じだと気がつき、「地産地消」や「スローフード」運動の大切さをひしと感じた。田んぼから流れてくる「稲の旋律」を多くの子どもたちに聴かせてあげたいし、旬の野菜のみずみずしいおいしさを子どもたちに伝えていくのは、私たち大人の責任だと思う。 さてさて、夏が旬の野菜のなかで、私はとりわけナスが好き。とびぬけた栄養価はないけど、体を冷やし夏バテを防ぐ働きや発ガン抑制効果があるとか。和・洋・中、本当に色々な料理が楽しめるが、私のおすすめは揚げナス。ナスの皮が爆発しないように少し切り目を入れて高温の油でくるくる揚げ冷水にとって皮をむく。それはきれいなひすい色の揚げナス。たっぷりの大根おろしと天汁で食べてもいいし、みそ汁の実にしてもおいしい。 「親の小言とナスの花は無駄がない」と言われるが、親の子を想う気持ちはずっと後になって分かるもの。私も日本の食文化のよさをあっちでもこっちでも、ずっと言い続けていこう。
みんな仲良く夏野菜のカレー煮
(新聞「農民」2003.8.4付)
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[2003年8月]
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