松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
最近「キンメやカジキ食べても大丈夫なの」とよくきかれる。だれだって厚労省のあんな発表をきけば水俣病の経験があるだけに不安になる。今回の発表は外国で「妊婦への摂食指導」がされたので日本も見習ったとのこと。水銀は土壌、動植物、水や大気と地球上のどこにでも存在し、キンメやカジキも自然界の汚染のレベルだけど、胎児の脳には蓄積されやすいので、妊婦への注意を呼びかけたのだ。 ともあれ、バランスよくいろんな食品を食べることが何より大切だということだ。風評被害でキンメやカジキの値段が下がったのは消費者としてはうれしいが、漁業者のことを考えると喜んでいられない。せめて食べることで応援したい。キンメは煮つけや汁ものがおいしくあまり手をかけないけど、カジキはあっさりさっぱりなので、香辛料やソース、たれで変化をつけている。カレームニエルにし、たっぷりの生野菜とドレッシングをかけると、ちょっとフレンチ。オリーブオイルとにんにくで焼いてトマトソースをかけるとイタリアン。焼肉のたれで焼くと韓国ふう。どれもごはんと合うけど、やっぱり味噌を使ったたれが一番よく合う。 おりもおり、農民連の食品分析センターが重金属の分析設備を導入しようとしている。食の安全を確かなものにするため、私も食費を安くあげカンパにしたいな。
ずいずいずっころばしごまみそずい…カジキのごまみそかけ…ずい
(新聞「農民」2003.7.21付)
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[2003年7月]
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