開店して半年の「旬鮮館石場みせ」鹿児島・吾平
評判広がり売り上げグングン鹿児島県肝属郡吾平町の直売所「旬鮮館石場みせ」は、開店して半年になります。日曜日を除く毎日午前九時から午後五時三十分まで開き、お客さんも増えています。直売所は、石場集落の農民組合員で専業農家二人と隣集落の茶専業者の三人が出資者となり、七坪のプレハブ平屋建てで販売を始めました。現在、出荷者(生産者)として登録されたのは三十五人で、吾平町農民組合の組合員も多数参加しています。 十〜十五種類の野菜をはじめ、加工食品、だんご、味噌、手製の菓子など多彩な品物が並べられています。一日平均、三十人ほどのお客さんが来ます。評判も広がり、吾平町の中心部や十キロ離れた鹿屋市からも買い求めにきます。 旬鮮館の特徴は、(1)旬のものを安く提供する(2)生産者名、賞味期限を明示する(3)生産者が自分で備え付けの証紙に(2)の内容を記入する――これを守っています。 直売所の店番は、農家のお母さんが輪番制でやっています。 売り上げが伸びているのは、立地条件もよいから。場所は集落の石場公民館の近くで、鹿屋市から吾平町を通って田代町、佐多町に通じる県道にあります。また、吾平町の中心から近く、児童百七十人の鶴峰小学校のすぐ隣です。 生産者が、小さい頃の食生活で老親などから教わったり味わったりした食べ物を思い出し、「あれも作ろう」「これも作りたい」と、もの作りに挑戦しています。また、これまでトマトやナスなどを作ってこなかった生産者が、直売所で朝採りの新鮮なものを食べ、自分でも作ってみようと、生産意欲を高めています。 (鹿児島県連顧問真戸原勲)
今年も元気で働く三連水車福岡・朝倉町福岡県朝倉郡朝倉町にある三連水車は、日本最古の実働する唯一の水車です(写真〈写真はありません〉)。一九九〇年、「堀川用水及び朝倉の揚水車」として国の史跡に指定さました。今でもこの三連水車一基と二連水車二基が三十五ヘクタールの農地に水を供給しています。三連水車は六月十五日に稼働しました。筑後川の豊かな水を、この水車が力強く汲み上げ、その水がとうとうと田に流れ込んでいく様は、見ていて飽きません。川と水車と水が、まわりの風景とマッチし、すばらしい風景となっています。 秋になると、桶も取り外され、すっかり枯れた風景になります。 (九州ブロック編集協力員 金子徳子=福岡・みのう農民組合)
(新聞「農民」2003.7.14付)
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[2003年7月]
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