米つぶしに拍車の「米改革」に批判続出農村を崩壊させるな!秋田 湯沢雄勝農業者大会に1200人 県知事が初あいさつ
「訴えよう! 厳しい農業の現状と我々の気持ち」――。第三回湯沢雄勝農業者大会が六月二十一日、秋田県稲川町の体育館で開かれました。千二百人の農民がつめかけ、農業つぶしに拍車をかける「米改革」に批判が続出、会場は熱気に包まれました。 同大会は、羽後町で三十一年間連続開催されてきたもので、三年前から湯沢市・雄勝郡の六市町村に運動の輪を広げてとりくまれています。大会会長の遠藤幸次・稲川町長のあいさつに続いて、秋田県の寺田典城知事が大会史上初めて出席してあいさつ。うご農協女性部長の石垣サツさんは「価格が下がり、どんなに苦労しても報われない。専業農家の打撃はあまりに大きく、このままでは農村は崩壊する」と農業の現状を告発しました。 「米政策改革大綱と地域農業の行方」をメーンテーマにした農業政策討論には、自民党の二田孝治氏、民主党の堀込征雄氏、公明党の井上義久氏、共産党の松本善明氏、社民党の菅野哲雄氏の各衆院議員が出席。二田氏は「米価の低迷は、需要と供給のミスマッチが原因」と発言。井上氏も「米改革を評価する」と述べました。 一方、松本氏は「米改革は、主食・米を投機の対象にし、稲作を守る政府の責任を投げ捨てるもので絶対反対」と表明。「ミニマムアクセスは単なる輸入機会の提供で、MA米は廃止できる」と主張し、二田氏と激しくやりとりする場面もありました。 大会は、一俵(60キロ)二万円以上に相当する経営安定対策と価格補償、ミニマムアクセスの縮小、開発輸入の規制、セーフガードの発動などを求める決議を採択しました。 (秋田県農民連 佐藤長右衛門)
(新聞「農民」2003.7.14付)
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[2003年7月]
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