生命の源にふれる旅田んぼにカン高い歓声庄内・朝日村 横浜の園児が田植え体験
「おいしいおにぎり」を食べたのがきっかけで米産直が始まり、やがて保育園児たちの田植え体験ツアーに発展――山形県庄内地方で五月三十一日から三日間、「生命の源にふれる旅」が行われました。今年で六回目、横浜市の苗場保育園が六十三人、みどり共同保育所が二十九人、庄内産直センター三十人と百二十人の大交流となりました。 朝日村の農民組合員・遠藤初男さんの田んぼで行われた体験田植え。小雨の降るなか元気な子どもたちがいっせいに田んぼへ。足を入れたとたんに、あちこちからかわいい歓声があがります。産直センターの面々もニコニコ顔で満足そう。 苗場保育園の保母さんは「こんな遠い所に、との感があったが、都会からきて田植えができ、今後、食べ物への関心が違ってくる。年長児たちは、この旅行をまちこがれている。保育園OBの小学生の参加も増えている」と語っていました。 みどり共同保育所の本間正理事長は「命の源、本当の食べ物、素材そのものの味を子どもたちに食べさせたいとの願いから、体験交流を続けたい。バザーなどで産直を行い、親に伝えようと心がけている」と話します。 調理師の洲脇育子さんは「食の安全や米・日本農業を守ることの大切さを、この交流から学んでほしい」と強調。 田植えをしたり、サンショウウオやカエルを追いかけたり、大自然の中での体験が、この子らの成長にかけがえのないものとなるでしょう。 山形農民連の遠藤重輔会長は「子どもたちが育ち、息の長い産直交流が続くことを願っている」と語っていました。秋には稲刈りと収穫祭が計画されています。 (山形県・菊池喜英)
(新聞「農民」2003.6.23付)
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[2003年6月]
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