「農民」記事データベース20030616-590-08

この人

農業以外の青年とも交流

就農4年目、倶知安の後継青年 野村 俊博さん(22)


 大型トラクターを軽快に操り、農作業に励む俊博さん。両親とともに、北海道倶知安町でジャガイモ二・七ヘクタール、大豆二ヘクタール、小豆一ヘクタール、ビート二ヘクタール、ニンジン一ヘクタールを生産する後継青年です。訪ねた五月のこの日は、これから大豆を播くという畑に、熟成した鶏糞堆肥を散布していました。 

 地元の倶知安農業高校を卒業後、就農して今年で四年。羊蹄山の周り九町村にまたがる「ようてい農協」のエリアでは、これまで少なかった後継青年が二〜三年前から増えていて、同年代の友達も四人が就農しているといいます。また、俊博さんは地域の青年団にも参加していて、農業以外の青年とも交流があるそうです。 

 春と秋がもっとも忙しく、今の時期は、種まきと植え付けで、天気さえ良ければ畑で作業をしているとか。 

 農業は慣れましたか? と質問すると「まだまだ。畑に傾斜があるとハンドルをとられて“まご”(広い畝間)ができてしまう」と話します。 

 倶知安では冬、特に「大豆の収穫が早いか、雪が早いか」の競争になり、間に合わないものは、雪に埋もれて収穫できなくなるとか。 

 収穫が終わり、雪の積もる冬には郵便局で配達のアルバイトをしているという俊博さんの趣味はドライブと温泉。 

 二月に倶知安出身のさやかさんと入籍し、六月二十一日に挙式予定の頼もしい後継青年です。

(M)

(新聞「農民」2003.6.16付)
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2003年6月

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