「農民」記事データベース20021202-565-11

旬の味


 最近のニュース報道で感じていることを書きたい。以前、ソ連が崩壊した時、「社会主義ダメ。資本主義万歳」と、洪水のように茶の間に流したアメリカと日本の報道機関と支配層▼そんなに悪いソ連がいなくなったんだから、どんなにいい世の中が来るかと思ったら、アメリカはわがまま放題。WTO協定で輸入自由化を押しつけ、「規制緩和」で昔からの商店街をシャッター通り寸前に追い込んでいる▼アメリカだけでなく、日本の支配層も大企業の社会的責任を投げ捨て、リストラをやり、東南アジアへ行って三十分の一の労賃に目をつけ、農産物の開発輸入をする。日本の農家が何を作っても採算が取れない状況に追い込んでいる▼いま北朝鮮のニュースは繰り返し流されるが、長野県民が示した「脱ダム宣言」は毎日報道されない。日本の農家を苦しめているのが、アメリカと日本の政府という事実は伝えない。自民党が選挙で勝つために流しているのだろうか。真実を伝えるのが報道機関の役目ではないか。その責任をいまこそ果たしてほしい。

(君)

(新聞「農民」2002.12.2付)
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2002年12月

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