殺すより、増やさない害虫防除 (12)
各野菜の害虫 キャベツなど(1)これから各野菜の害虫を紹介します。今回はキャベツ、ハクサイ、ダイコン、コカブなどにつくコナガです。
1 コナガ(1)見分けかた 老令幼虫は体長一センチの紡錘形をしたアオムシです。幼虫は葉の表皮を残して食害するので、食べあとは不規則な白斑状となり、後に破れて穴があきます。 定植後間もない時期の食害がひどいと、生育が遅れ、枯れることがあります。 一年中発生し、薬剤抵抗性のつきやすい虫です。雨が少ない年に多く発生します。多発生時に畑に入ると小形(体長六ミリ)の灰褐色のガが飛び交っていますが、こうなってから薬剤散布しても効果がありません(図〈図はありません〉)。 (2)防ぎかた (1)ワリフのトンネルをかけ産卵を防ぐ。ただし、葉色がうすくなるので、出荷五日前にはトンネルをはずす。 (2)同一薬剤の連用はさける。 (つづく) 桑山洋三(農の会会員)
(新聞「農民」2002.7.22付)
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[2002年7月]
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