「農民」記事データベース20020722-548-08

殺すより、増やさない

害虫防除 (12)


各野菜の害虫 キャベツなど(1)

 これから各野菜の害虫を紹介します。今回はキャベツ、ハクサイ、ダイコン、コカブなどにつくコナガです。

 1 コナガ

 (1)見分けかた

 老令幼虫は体長一センチの紡錘形をしたアオムシです。幼虫は葉の表皮を残して食害するので、食べあとは不規則な白斑状となり、後に破れて穴があきます。

 定植後間もない時期の食害がひどいと、生育が遅れ、枯れることがあります。

 一年中発生し、薬剤抵抗性のつきやすい虫です。雨が少ない年に多く発生します。多発生時に畑に入ると小形(体長六ミリ)の灰褐色のガが飛び交っていますが、こうなってから薬剤散布しても効果がありません(図〈図はありません〉)。

 (2)防ぎかた

 (1)ワリフのトンネルをかけ産卵を防ぐ。ただし、葉色がうすくなるので、出荷五日前にはトンネルをはずす。

 (2)同一薬剤の連用はさける。

(つづく)

桑山洋三(農の会会員)

(新聞「農民」2002.7.22付)
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2002年7月

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