地元食材で給食スタート和歌山県那賀町 有機農業実践グループが供給
和歌山県那賀町では、「すべての学校で給食を」との保護者からの要望を受けて、今年度から町内の小学校三校と中学校一校、合わせて八百人の児童への給食が始まりました(昨年度までは小学校一校のみ)。 四月十日、真新しい那賀町学校給食センターに那賀町有機農業実践グループの新タマネギ五十キロが届けられると、調理員さんらから「美しい新鮮なタマネギね!」と歓声があがりました。 那賀町は「有機農業をめざした町づくり」を宣言した町。実践グループは、その中心的な役割を果たしています。グループの会員は、現在五十三人(地元農民組合員は半数)。タマネギ、ダイコン、ホウレン草の栽培から始まり、今は果樹も含めて年間三十品目以上の農産物を生産しています。 直売所やイベントなどでの町民とのふれあいを大切にし、普及センターや町教育委員会と協力して、総合学習の時間を利用した学童農園にとりくんできた実践グループ。給食の計画が進むなか、地元の農産物を使ってほしいという声が自然とわき起こってきました。 そこで、先進地を視察したり、教育委員会への要請や町長との懇談を繰り返し行い、三月には教育長から「実践グループから中心に仕入れる」との返答をもらいました。また、年間の供給計画を作成する会議では、生産者から「もっと品目を増やそう。がんばって作ろう」といった声があがりました。 これまでに新タマネギに加えて、切干大根、ニンジン、ジャガイモ、トマト、スモモ、ハッサクなどを供給。これからさらに地元産の品目を増やしていく予定です。 (和歌山県連・那賀町農民組合 畑敏之)
(新聞「農民」2002.7.15付)
|
[2002年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2002, 農民運動全国連合会