「農民」記事データベース20020715-547-07

生産者と消費者が運営

地域に根づいて“一周年”

ファーマーズ生鮮市(愛知)


ますます元気

 六月十四日晴れ。この日は、生産者と消費者が一緒に運営してきたファーマーズ生鮮市の「周年祭」の日です。

 ファーマーズ生鮮市は、めいきん生協の店舗の閉鎖に対して、とりわけお母さんやお年寄りからの「買物が不便になる。お店を無くさないで」との要望に応えて、昨年六月十二日に始まりました。それから一年、「産直・虹の市場」「いのこしの樹・産直ひろば」の二カ所(どちらも名古屋市名東区)で、毎週火・金曜日に開催してきました。

 この日、開店前から並んだ人の波は一時間経っても途切れないほどの盛況。いつもの一・五倍、約五百人のお客さんが来店し、過去最高の売り上げを記録。一年経過してますます元気です。

 一周年記念のセレモニーでは、それぞれの立場からこの間の経過を振り返り、地域にかけがえのない存在になっていることを確認し合いました。

 「まったくの素人集団が、ここまで来れたのもお客さんはじめ皆さんのおかげ」とワーカーズ(店の運営に携わるお母さんたち)代表の本井暁子さん。「ここは、誰が作ったのかすべてわかる『純国産の店』。どうぞ安心してご利用ください」と、生産者を代表して、静岡県農民連会長の名倉正雄さん。来店したご婦人は「生協が閉店すると聞いた時は心配したけど、こうして続けてもらい本当に助かっています。毎週来ています」と語っていました。

 愛知、岐阜、静岡、長野の各産地からも約十五人の生産者が参加して、にぎやかに「周年祭」を祝いました。「いのこしの樹」では、長野の生産者が野菜、果物をたくさん持ってかけつけて「きのこサラダの試食会」。「虹の市場」では、アツミ産直センターのお餅つき。生産者のメッセージ入りの花苗が先着順でプレゼントされ、「スーパースイートきぼう」も「おいしい」と好評でした。

 地域に根づいてきたこの一年のとりくみを確信にして、さらに仲間の輪を広げて行きたいと思っています。

(ふるさと産直東海ネットワーク 吉川利明)

(新聞「農民」2002.7.15付)
ライン

2002年7月

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