「農民」記事データベース20020708-546-01

トラクター先頭に、軽トラ53台デモ行進

“米つぶし”許すな!

秋田・決起集会 全国のたたかい、火ぶた切る


 「許すな! 農業つぶし・米つぶし」――。六月二十四日、米どころの秋田で、五十三台の軽トラと二台のトラクターが参加して、秋田市内をデモ行進。六月二十八日に中間とりまとめを行い、秋までに成案を作ろうという食糧庁の生産調整研究会の“米つぶし”を許さない、全国のたたかいの火ぶたが切られました。

 『小泉改革』容認できぬ

 「米を輸入しながら四割におよぶ減反と米価の暴落を農民に押しつけ、さらに九割の農民を大リストラしようという農業版『小泉改革』は断じて容認できない。今こそ、食と農を守るために立ち上がろう」

 デモに先立って開かれた農民決起集会で、秋田県農民連の佐藤長右衛門委員長があいさつ。約百三十人が集まった秋田市文化会館では、続いて「『俺も言いたい』怒りの三分間発言」。「国政はここまで地に落ちた。たたかう気持ちは今、最高に充実している」(峰浜村の鈴木実さん)、「昔の一揆は命がけだった。狂った農政を変えるために農家は堂々と声をあげよう」(秋田市の鈴木肇さん)、「我々の運動はまだ小さいが、必ず大きな運動になる。そこに確信をもって、頑張ろう」(羽後町の金一治さん)など力強い決意が示され、鷹巣町の佐藤茂延さんは「認定農業者としてがんばってきたが、大規模化した人ほど火の車で先が見えない。しかし、今日の集会で元気が出てきた」と語りました。

 「農《一貫」「外米輸入ヤメロ」「農は国の宝、米は命の親」などのムシロ旗、ノボリがさわやかな青空に林立。車には、横断幕あり、怒れる農夫婦のカカシあり。マスコミ各社もおしかけて、道行く人、県民も注目。沿道から手を振り声援する姿も。仲間とともにカカシを作って参加した石川隆雄さん(鷹巣町)は、「事前の準備の集まりがまた楽しく、仲間の絆が強まった」と意気軒昂。元気を与え、元気をもらった一日でした。

(秋田県農民連 鈴木万喜夫)

(新聞「農民」2002.7.8付)
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2002年7月

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