旬の味
農民連食品分析センターが分析し告発した「中国産冷凍ホウレン草から残留農薬を検出」のニュースが大きな波紋を広げている。各方面で検査するたびに残留農薬が検出され、基準値の二十倍を超えるものもあるという。何とも恐ろしい話だ。回収の動きも急で、スーパーの棚からは中国産冷凍ホウレン草の姿が消えている▼札幌市に住んでいる娘に子供が生まれ、夫の弁当づくりが大変になったことから、冷凍ホウレン草を買ってきて一度だけ使ったものの二カ月間、冷凍庫に入ったままという。消費者にとっては買わない・食べないことが自衛の手段になっている▼こうしたなかで、わが家では、ホウレン草づくりに力を入れている。日量五百束、生協やスーパーと契約し、バラで出荷している。別に中国産に対抗するために計画したわけではないが、はからずも「国産のホウレン草がほしい」との声に応える形になっている。消費者の食への信頼がゆらぎ、安全な国産の農畜産物を求める声が強まっているときだけに、食を担う農民連の出番の時だ。 (白)
(新聞「農民」2002.7.1付)
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[2002年7月]
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