沖縄完熟パインの産直開始“おいしい”と好評七年目
今年もパイン産直の季節がやってきました。南国の香りを全国の皆さんに届けるため、パイン農家も手入れに余念がありません。 パイン産直は今年で七年目を迎えます。完熟パイナップルを食べた方からは「甘くて歯ざわりもよく、パイナップルがこんなにおいしいものかと再認識したしだいです」「パインは缶詰、もしくはシロップ漬けという概念は、一口でひっくり返りました。とにかくオイシイーの一言です」との声が寄せられています。 パイン産直の始まった当事(一九九六年)は、米兵による少女暴行事件をきっかけにして、米軍による事件・事故に対する沖縄県民の怒りが大きく広がっていました。私たちは「基地の整理縮小」「日米地位協定を見直せ」「完全な補償をおこなえ」などの要求を、全国の皆さんとも連帯して実現する立場で、パイン産直を進めてきました。 そもそもパインの栽培は、戦後、米軍の銃剣とブルドーザーによって平らで肥沃な農地を追われた農民が、離島や本島北部に移り住み、山間地のやせた酸性土壌でおこなってきたものです。しかし、パインの生産がやっと軌道に乗った時、日本政府はアメリカ政府の言いなりに、パイナップルの輸入自由化を強行しました。これによりパイン加工場が各地で閉鎖され、パイン栽培は衰退の一途を辿っています。 今また、小泉内閣は、アメリカ政府の言いなりに、憲法九条を踏みにじり、アメリカが起こす戦争に国民を強制動員する「有事三法案」を国会の会期を延長して成立させようとしています。基地の島、沖縄が一番戦争の危険にさらされます。国民の食糧を生産する農業は、平和でこそ続けていくことができます。有事三法案を廃案に追い込むまで、ともに連帯してがんばりましょう。 (沖縄産直センター 嘉数進)
*パイナップルの申し込みお問い合わせは沖縄県産直センターまで(出荷は七月中旬から九月中旬までの予定です)。電話098―855―3649 FAX098―832―8016 (新聞「農民」2002.7.1付)
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[2002年7月]
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