「農民」記事データベース20020527-540-06

都内の学生が酪農家訪れ

「食」考える見学ツアー

関連/百人参加し田植え交流


 東京都学生自治会連合(都学連)が後援する新入生歓迎フェスティバル行事の一つとして、「BSEから食を考える農家見学ツアー」が四月二十九日、神奈川県津久井町で酪農をしている菊地原靖さん(神奈川農民連青年部長)宅で開かれました。参加したのは早大、明大、学芸大、都立大、一ツ橋大などから男女学生十四人。

 参加者は、まずバター作りに挑戦。ペットボトルに入った初乳を振ること約十分。きれいに分離した山吹色の固まり。さっそくなめてみて「チョー、ウメー」。

 午後は菊地原さんを講師に牛舎前で青空教室。「BSEに当たりませんようにと祈る気持ちで出した廃用牛が一万円。肉骨粉の使用禁止を求めたWTOの勧告を無視した政府の責任は重い」との説明に、「エサを輸入に頼っていたら国産牛も安全と言い切れるのか」と厳しい質問も。生活に身近な牛乳への関心も高く、「ドンキホーテでは一本百三十五円で売っているが国産品か」「生協牛乳は百五十八円だが、スーパーの物とどこが違うか」などなど。

 話は農業全般に及び、「価格保障が大事というが具体的にはどんな方法か」「スーパーに行くと米でも野菜でも安い方に目が行くが、輸入が増えたのは消費者ニーズがあったからでは。価格保障は国民の支持を得られるか」など、帰りのバスの発車時刻間際まで熱心な討論が続きました。

(神奈川県連 遠藤伴雄)


百人参加し田植え交流

兵庫県西宮市

 兵庫の農民連阪神産直センターと新婦人西宮支部は四月二十九日、西宮市の吉村敏行さん(県農民連理事)の田んぼで田植え交流会を行い、百人近い親子が参加しました。この交流会は、新婦人の親子リズム小組などに呼びかけて行ったもので、今年で五回目。

 参加者から「田植えは初めての体験。時々、苗の成長を見に来ます」などの感想が寄せられました。

(兵庫県連 上野信行)

(新聞「農民」2002.5.27付)
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2002年5月

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