温泉に野菜出荷し好評ひっそりたたずむ大分七里田温泉館
くじゅう連山の大船山の麓、大分県久住町都野七里田にひっそりとたたずむ木造作りの七里田温泉館があります。 「おはようございます」とのあいさつで始まる一日。近所の温泉組合員が地元で採れた四季折々の新鮮な野菜や花、館内の加工所で作られた饅頭を毎朝八時三十分までに野菜コーナーに並べます。朝九時にオープンし、午後九時が閉館。入湯料は三百円(大人)。宿泊はできません。 七里田温泉は古く、温泉を守る温泉組合(三十三戸)は明治時代から百年の歴史があります。組合には、七十歳前後の農民連会員(女性)が四人入っています。栽培面積はわずかですが、いろいろな種類の野菜を作り、温泉の野菜コーナーに出すほか、大分市のスーパーに久住産直野菜として出荷し、おいしいと消費者から喜ばれています。年金をもらいながら、野菜作りに生きがいをもって取り組んでいます。 食堂のお昼のメニューは、組合員の作るだんご汁定食、うどん、おにぎり、温泉たまごが好評を博しています。 温泉は筋肉痛、神経痛、五十肩などに効用があり、飲用すると慢性消化器病、糖尿病、肝臓病らにも効きます。登山家の間でも古くから知られていて、下山後に一汗流すことができるので好評です。
*七里田温泉館への行き方=JR豊肥本線豊後竹田駅下車、久住高原と長湯温泉の各観光施設を回る周遊バスを利用すると便利です。周遊バスは四月二十七日から十一月二十四日の土・日・祝日に運行しています(午前九時〜午後五時の間に一時間おき)。
(大分県連 阿南勝也)
(新聞「農民」2002.5.27付)
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[2002年5月]
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