元気な歌声のもと第四回菜の花まつり
♪日本の農業ここにあり、今日もがんばる兼業農家(「兼業農家に捧げる歌」)――元気な歌声が、ひばりのピチピチというさえずりとともに響いてきます。抜けるような晴天に恵まれて、第四回菜の花まつりが四月二十七日、茨城県結城市で開かれました。 元気な声の主は、茨城県西農民センター会長の北嶋誠さんがリーダーを務める「ヒューマン・ファーマーズ」。この春、二枚目のCD「緑の風に吹かれて」を発売したばかりです。会場の雑木林に隣接する北嶋さんの五十アールの畑には、満開の菜の花がまばゆいほど輝いています。 「地元の人に楽しんでもらえる菜の花まつりにしたい」という北嶋さん。その言葉どおり、舞台では手品、演歌、腹話術などを地元の芸達者たちが披露。見事な手品をみせた平山幸伸さんは、地元の障害者施設「あすなろ学園」の職員です。 会場では、親子連れの参加者などが、農民センター女性部の「わかばの会」や地元の生協、商店が出店した料理を食べ、満開の菜の花とステージを満喫していました。
「食べる分だけでも自分で作らねば」と富山・大島町のおばあさん「ニコニコしている二人のおばあさんの顔を見てください」――四月十日、農民連会員などを訪ねている途中の富山県大島町で野菜を作り、草取りをしている作業に出会いました。車を降り、声をかけると「自分の家で食べる分だけでも自分で作らなければ」との返事。新聞「農民」を見せながら「外国からどんどん農産物が入ってくるわね」と言うと、「米や野菜の値が下がり、作っていても張り合いがない。でも店に行ったら高い値ついとるちゃ」「狂牛病だって、エサを外国から入れたのが間違い」などと対話になり、「こんなに農業のことを考えてくださる人、おられたがけ。がんばれ」と、お土産に菜っ葉をいただきました。いい顔をしていたので「写真を撮らせてほしい」とお願いすると、「恥ずかしい」という返事でしたが、了承を得てカメラのシャッターを切りました。 記念の写真を持っていきながら、「農民」読者になってもらうよう勧めることにしています。 (富山県連 久郷道枝)
(新聞「農民」2002.5.20付)
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[2002年5月]
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