郡上農民に学ぶ旅大阪府高槻支部
農民組合大阪府連高槻支部の三十九人が四月十六日、岐阜県の郡上一揆の里へ研修にこられ、私が現地を案内しました。 郡上一揆は、江戸時代に放漫経営で財政を逼迫させ、年貢の収集方法を変えようとした郡上藩に対して四年間も続いた農民のたたかい。藩主も徳川幕府の幹部も辞めさせました。映画にもなり、大きな反響を呼んでいます。 高槻支部は昨年五月に「郡上一揆」の上映会に取り組み、百人以上の組合員が映画を見ました。毎年一回の支部旅行を行っていますが、次の旅行は郡上一揆の地と決まったそうです。 同支部の野澤純一事務局長は「あの広大な山間部の村村を駈け回り、連絡をとりながら命をかけた農民のたたかいのすばらしさ。団結して、今でいえば知事から内閣まで辞めさせた粘り強いたたかいに心から感動した」と感想をのべています。 私は「郡上の農民に学び、現小泉内閣をつぶすまでお互いに頑張ろう」とあいさつして別れました。 (岐阜県連 岩田昭)
“消費者が発展させよう”淡路オレンジ産地見学兵庫県の淡路オレンジの消費者と生産者の交流会が四月二十一日、産地の淡路島津名町で行われました。あいにくの雨でしたが、消費者二十九人、生産者九人の三十八人が参加しました。淡路オレンジの本名はナルトオレンジ。江戸時代からの淡路特産のミカンです。輸入オレンジや政府の柑橘政策にふりまわされ、現在は一部の農家しか作っていません。「このままでは絶滅してしまう」と心ある農家と農民連が三年前から協力し、「淡路オレンジ」として復活させたものです。多くの消費者が「さらに発展させよう」と計画して、今回の交流会となりました。 午前中は生産者から淡路オレンジの特徴や生産の苦労話、消費者からは夏場のジューシーな味がおいしかったことや「焼酎割にしたらおいしい」など、新しいレシピが紹介されました。 午後はジュース絞りのあと、園地を見学。園地は、雨にかすむ大阪湾に関西空港が遠望できる風光明媚なところです。参加者は「晴れていたらよかったのに」と言いながら、自然落果した多数の淡路オレンジに驚いたり、ミカンの病気、もぎ方などを教えてもらい、袋いっぱいの淡路オレンジをお土産に持って帰りました。 (兵庫県連 上野信行)
(新聞「農民」2002.5.20付)
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[2002年5月]
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