「農民」記事データベース20020513-538-12

旬の味


 同時多発テロ以来、アフガニスタン、パレスチナで繰り返される殺戮。暴力の連鎖が繰り返されるこの時に平和憲法を持つ日本が「有事法制」という「戦争国家法」を立法化するという▼「備えあれば憂いなし」と小泉首相はいう。私たちはいつも「食料自給率がこんなに低くていいか」と政府に迫っている。しかし、今年また米の備蓄を減らす▼米国と日本の多国籍企業がいま資本進出を進めているのが中国でありアジア諸国だ。企業が中国などに進出し、日本へむけての開発輸入で日本の農業、製造業を窮地に追い込んでいる。このまま日本の農業が破壊され、中国などのアジア諸国が日本の「生命線」になれば、小泉首相のいう「備えあれば憂いなし」になるだろう▼いま農民は「ものを作ってこそ農民」とともに「農民こそもっともっとものをつくって平和な日本を」のスローガンを村々に響かせる時だ。破壊ではなく、種をまき育て、生命を慈しむ農業の復権こそ平和への道である。さあ種を蒔こう。署名を呼びかけよう。「平和は眠りを許さない」

(陶)

(新聞「農民」2002.5.13付)
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2002年5月

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