「農民」記事データベース20020506-537-03

4・12国民総行動

“畜産守れ”と農民も多数参加


 「畜産・酪農家の経営を守れ」――山梨農民連は四月十二日、八ヶ岳南麓の高根町の酪農家十人が参加して、BSEへの万全の対策を県に要請しました。「4・12国民総行動」に呼応したもの。

 参加した酪農家は、「廃用牛を抱え込んで若牛への更新ができず、搾乳が極端に減っている」「廃用牛のエサ代がかさんで経営が圧迫されている」「雪印乳業の不正で乳価が下がった矢先のBSE問題で、経営が行き詰まっている」「農協が営農指導そっちのけでエサ代を取り立てている」などと次々と訴え。県として、廃用牛のエサ代・管理費の補償、県営牧場の預託料引き下げ、無利子・無担保・無保証人の長期融資制度の創設などを行うとともに、農家の損害補償を政府に要請するよう求めました。

 県は、「政府に対しては要請をしている」と述べる一方で、県独自の対策については「検討する」の一点張り。その後の報告集会では、損害補償請求運動を継続してがんばることを誓い合いました。

(山梨農民連 津久井裕)

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 「医療改悪反対、雇用、くらし、いのちを守れ」――全労連や新婦人、農民連などがよびかけた「4・12国民総行動」は全国で八十三万人が参加して大きな行動になりました。

 東京では、五百人以上が国会前で座り込みを行うとともに、各省庁前で次々と集会を開催。農水省前では、東京農民連の武山健二郎事務局長の司会で、「武部農相は責任をとれ」などシュプレヒコール。滋賀では県庁前で集会とデモを行い、トラクターを先頭に農民連も意気高く参加。山形で開かれたスプリングフェスタでは、農民連が餅つき、産直野菜市にとりくみ、岩手でもBSE問題で対県交渉。翌十三日に群馬で開かれた県民集会には「もうがまんできぬ」とゼッケンをつけた牛とともに農民連も多数参加しました(写真〈写真はありません〉)。

(新聞「農民」2002.4.29・5.6付)
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2002年5月

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