産直ボックス丸ごと使ってHAPPY料理
千葉そうさ郡の房総食料センターより、なんと九種類もの野菜が詰まった産直ボックスが届けられました。そのうえ、ターサイの花芽(トウの部分の野菜)、ガザニアという花苗のポット入り、と、二つのおまけもついて全十一種類。盛りだくさんでびっくりしました。ひとつひとつの野菜ごとに、農家の方が手書きで書いたものを印刷した小さなカードがついています。「ハウス栽培を始めて二十年。毎年一年生。初心を忘れず頑張っています」など、心温まるメッセージに、遠くの生産者の方がぐっと身近に感じられました。感謝していただきます。 〈ボックスが届いた日にすること〉 ・白かぶの葉を切り離し、茹でたり、炒めたりして、先に食べる。
●一日目*レタスのベトナム生春巻き風**かぶの葉のにんにく炒め*
●二日目*味美菜(あじみな・小松菜とチンゲンサイの交配)の桜海老あえ
味美菜二五〇gの葉を一枚一枚はずして洗い、一口大に切って塩少々入れて茹でる。
●三日目*白かぶのヒラヒラサラダ*かぶ二個はスライサーでごく薄く切り、冷水にさらすとお皿状に反ってくる。水から引き上げ、一枚ずつ手のひらに乗せ、反対の手の親指で、中央を押し、カップ型にする。かぶでできたお皿に、千切りのキュウリ一本分とかぶ千切りを乗せ、カニ、メンタイコ、イクラ、桜海老などを乗せる。食べるとき、ポン酢や好みのドレッシングをかける。酢飯をのせて、一口寿司にしてもよい。 *ターサイの花芽炒め*
●四日目*海老のチリソース炒め・レタス添え*
●五日目*さつま芋のエシャロットバターソース*
さつま芋は縦に二つに切り、蒸し器で柔らかくなるまで蒸す。
●六日目*ねぎの桜えび煮*
●七日目*野菜たっぷり豚汁*少しずつ冷蔵庫に残った野菜を使い切ってしまいましょう。
房総食料センター何十年作り続けても予想外なことが…毎週火曜日、センターに次週の野菜の状況が次々と入ってきます。「来週は曇りがちだから、きゅうりは厳しいかな」。生産者からの情報だけでなく、センター職員も畑をまわって育ち具合を見ているのですが、思ったより大きすぎたり、逆に伸びなかったり…。何十年も作りつづけているのに、予想外の展開になることがたびたびです。さて、集まった情報をもとにメニュー組みが始まります。根もの、葉ものなどバランスよく入れたいのですが、なかなかうまくいかない。机上の筋書き通りに野菜は育ちません。 雹(ひょう)や台風、嵐。気まぐれなお天道様(おてんとさま)のせいで、出荷間近の野菜がだめにされることもつらいですが、最近は市況の安さが続き、市場出荷してもダンボール代すら出ないのが切ない。 でも産直で支えられているからこそ、すぐに結果の出ない土づくりにじっくり取り組める。自分の作った野菜を誰が食べるかはっきりしているから、気も引き締まります。 冬は葉もの、根もの。夏はナス、ピーマンなど。季節で野菜ボックスの中身ががらりと違うのも、スーパーの野菜売り場とは別の魅力です。「ナスが二カ月も続いてしまう…」と思いながらも、その時どき、畑でいっぱいとれたものを、たっぷり食べていただきたいと、お届けしています。 (房総食料センター 小島鉄雄)
(新聞「農民」2002.4.15付)
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[2002年4月]
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