「加工原料乳補給金」農民連が引き上げ要請農水省
BSEの深刻な影響が続くなかで、加工原料乳補給金を決める「食料・農業・農村政策審議会」畜産物価格等部会が、三月二十八日に農水省分庁舎で開かれ、農民連は引き上げを求める要請行動を行いました。 この日、決まった補給金は、前年比七十銭増の一キロ十一円。九年ぶりの引き上げといわれますが、あまりに少額で、そのうえ対象数量を七万トン減らします。北海道帯広市から上京した伊沢満州男さんは「人をバカにしている。農水省は、BSEによる深刻さがわかっていない」と憤ります。 伊沢さんは、四十五頭の牛を搾乳する酪農家。BSEの影響で乳廃牛はまったく売れなくなり、ヌレ子の暴落と合わせて損失は二百万円を超えます。ところが、わずかばかりの引き上げで得られるのはその一割くらい。 伊沢さんは審議会の委員に対して、「これまで牛を増やして低い乳価に耐えてきたがもう限界だ。命を削って働いている。乳価を上げてもらわないと酪農家は一人もいなくなる」と訴えました。 また、二十七日の審議会で決まった食肉の安定価格、肉用子牛補給金などはすべて前年と同額。BSE対応マル緊は、今年度も継続されることになりました。
福岡県椎田町の農業委員会がBSEの意見書採択福岡県椎田町の農業委員会は三月十四日、牛海綿状脳症(BSE)の再発防止と畜産農家の救済を求める意見書を全会一致で採択しました。意見書は、「今日の事態を招いた原因が政府のずさんな対応にあった」と政府の責任を指摘し、生産農家をはじめ、関係業者も含めた損害を全額補償することを求めています。酪農組合選出の田中角次委員と私が共同で提出したもの。 酪農組合は管内の全自治体にも請願書を提出しており、椎田町議会では同日の産業建設委員会で採択されました。 (京築農民組合 木本正見)
(新聞「農民」2002.4.8付)
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[2002年4月]
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