第2回世界社会フォーラム東京で報告会ひらく人間の尊厳と社会的公正求める世界の運動を反映
第二回世界社会フォーラム(WSF2002)報告会が三月九日、東京で開かれ、六十人が参加しました。 フォーラムは、「もう一つの世界は可能だ」をスローガンにブラジル南部の都市ポルトアレグレ市で一月三十一日から二月五日まで開催され、百三十一カ国から八万人が参加。弱肉強食の経済のグローバル化に対する代替案検討のための討論や大陸別会議、労働組合などの社会運動分野別会議も開かれました。フォーラムは、グローバリゼーションを推進する世界の経済・政治エリートたちが集まる世界経済フォーラムに対抗して、同じ時期に開いているもの。 報告会では、(1)富の生産と社会的再生産(2)富と持続可能性へのアクセス(3)市民社会と公共空間(4)新しい社会における政治権力と倫理の四つのテーマで討議して代替案を探ったこと、「日本の労働者が直面する現実」をワークショップで訴えたことなどが、現地で撮影したビデオの映像も放映しながら報告されました。 ATTAC(アタック)は、一九九八年に創設された「市民を支援するために金融取引への課税を求めるアソシエーション」の略。世界を駆け巡る投機的な資本の移動を抑制するために、すべての外国為替取引に対して一定の率で課税する「トービン税」を課し、これを途上国の貧困を根絶するための資金などにしようという市民運動で、フランスから始まりました。
(新聞「農民」2002.4.1付)
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[2002年4月]
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