「農民」記事データベース20020128-524-04

来賓挨拶(要旨)

日本米穀小売商業組合連合会・理事長 長谷部喜通氏


 米屋の団体の日本米穀小売商業組合連合会の理事長、東京都米穀小売商業組合の理事長を兼務している長谷部です。本日は、全国農民連の立派な大会にお招きいただき、みなさまの前でお話できることを大変光栄に存じます。

 過去何回か、地方の農民連の会議に出席したり、昨年はわれわれ小売商の組合員が田植えとか稲刈りに参加させていただきました。また東京では、いろんなイベントに農民連のみなさんが参加して、応援をしていただきました。

 私は「農民連のみなさんが生産された農産物は絶対に健康にやさしくて、安心で安全な商品である」と、常々業者にも伝えています。「農民連の米なら大丈夫だよ」と申していますが、そういうことが十二分に裏づけできるような農産物をこれからも生産していただきたいと要望するものです。

 生産者と消費者との直売が一番の理想ではありますが、集金とか配達とか全部をやろうと思ってもむずかしい。そのためには、消費者との接点にいる米屋とのルートをつくり、信頼関係のなかで生産、流通をやるのが理想ではないかと思っています。米卸や米屋を通じてみなさんの生産されたものを消費者に供給するルートをつくりたいと思います。

 われわれ米屋は「本当に減農薬で作った米」と販売するわけですが、「野菜もほしい」という消費者もいます。かつては地域に八百屋さんが二軒も三軒もありましたが、最近は一軒あるかないかになってきています。そういうなかで、みなさんのお作りになった安全な野菜や農産物も並売するとか、いろんな方法で協力できるのではないかと思っています。

 われわれも営業し、生きていかなければなりません。負けても誰も助けてくれません。お互いに負けてたまるかという気持ちで、これからの日本の農業、国民の食生活を守るために努力し、手を携えていかなければならないと思います。生産者と販売する業者の信頼関係、親戚関係をつくっていきたいと思います。

 農民連が年をおうごとに会員も多くなり、立派な農産物の生産者団体にぜひなっていただきたいと思います。これからの長いお付き合いをお願いしまして、あいさつとします。

(新聞「農民」2002.1.21・28付)
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2002年1月

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