BSE“政府は全責任をとれ”12・20 群馬県決起大会に二百人
「生産者自らが声をあげ、損害の全額補償をかちとろう」――。「政府はBSEの全責任をとれ 12・20群馬県決起大会」が前橋公園で開かれ、県内各地から酪農・肥育農家など二百人を超す人たちが参加しました。 「モー怒ったぞ! 政府は責任をとれ」と書かれたゼッケンを背負って、八百キロもある立派なメスの乳牛も参加。生産者の住谷龍太さん(40)は、「例年なら三十万円で売れていた牛が、今はタダでも引き取られない。年越し資金にと、搾乳の役目を終えてから六カ月間エサを食わした牛だ」といいます。 また、JAはぐくみの畜産農家はバスを仕立てて参加。同JA理事の飯出重太郎さんは「政府の肉骨粉の危険性を審査する委員会に農協の代表も加わっている。責任の一端がある農協としても、もっと行動を起こすべきだ」と語ります。 三頭目のBSE感染牛が見つかった宮城村の農家を訪ねた住谷輝彦・群馬農民連BSE対策本部長(畜全協会長)は、「『仲間の励ましによって、一から出直す決心がついた』と語った農家の気持ちに応えて、心を一つにしてがんばろう」と報告。畜産農家、業者、消費者、労働者が、対策を怠った政府に対する怒りを次々と口にするなかで、群馬町の肥育農家、加藤和美さんが、「小泉首相は、テロ対策ではなくBSEの対策にお金を出せ」と訴えると、会場から大きな拍手が起こりました。 集会後、参加者は前橋市の目抜き通りをデモ行進。大型のハーベスターを先頭に、四台のトラクターを連ねて走る姿は迫力があり、注目度もバツグン! 「大変な状況のなかで、励みになった」「元気が出た」と口々に語っていました。 集会には、佐々木健三・農民連会長、日本共産党の矢島恒夫衆院議員が駆けつけ、参加者を激励しました。
BSE110番 テレビで全国に農民連の「BSE一一〇番」が、日本テレビの朝のニュース番組「ズームインSUPER」で紹介されました。畜産農家から寄せられた悲痛な声を紹介。笹渡義夫事務局長にインタビューした馬場アナウンサーは「農家にとって、こういうパイプがあることは大きい」とコメントしました。
(新聞「農民」2002.1.14付)
|
[2002年1月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2002, 農民運動全国連合会