千葉・東総農民センター4年目迎えた収穫祭大豆トラスト
“大豆トラストを満喫しよう!”――今年で四年目を迎えた千葉県東総農民センターの大豆トラスト畑収穫祭が十二月一〜二日、八日市場市の生産者、寺本幸一さんの畑を中心に行われました。 なだらかな丘の上に拓かれた広々とした畑作地。茶褐色に枯れて収穫を待つ約六十アールの寺本さんの大豆畑に、消費者、地元の生産者ら数十人が勢ぞろい。人海戦術で雑草のなかから大豆を抜き取り、コンバインにかけて脱穀していきます。 参加者は、「安全な大豆を食べたい」と加入している東京・三鷹市消費者の会の女性たち、都職員とそのOB、土建労働者、豆腐大好きの商社マン、小学一年生を連れた初参加の病院勤務の女性、障害者ボランティアグループ、卒論に大豆トラストを取り上げる東大教養学部の女子学生、絵本作家夫婦など、多彩な顔ぶれ。これまで草取りなどの作業に参加した会員も多く、「今年は天候にも恵まれて最高の出来」という寺本さんの話に、顔をほころばせて心地よい汗を流します。そして、コンバインから落ちた大豆を一粒も無駄にすまいと、落穂拾いに精を出しました。 昼食は、近くの区民会館で農民センター女性部が作ったアンコ・きな粉・からみ餅、雑煮などのご馳走で腹いっぱい。 三時間余の収穫作業の後、野栄町にある「産直の家」で、消費者と生産者の交流会。参加者が持ち寄った地酒、どぶろく、地ビール、ワイン、トラスト大豆で作った豆腐、厚揚げ、九十九里浜で取れた魚料理を味わい、消費者と生産者の提携による農業危機の打開、大豆トラスト運動の進め方など、夜遅くまで話し合いました。 今回の収穫祭、交流会には、千葉県農民連の大木伝一郎委員長をはじめ、青年部員、女性部員、八日市場市の三人の農業委員、町の豆腐屋さん夫婦らも加わり、日本農業を守り、食の安全確保のために遺伝子組み換え食品に反対し、大豆トラスト運動をいっそう広げていくことを確認しあいました。 (塚平 広志)
(新聞「農民」2001.12.24付)
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[2001年12月]
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