「農民」記事データベース20011224-521-02

二〇〇一グリーンウエーブ 集結行動&収穫祭

危機打開を求め農水・厚労省と交渉


 小泉首相のセーフガードつぶし、狂牛病対策の遅れでついに畜産農民の自殺や焼肉店の経営危機、さらに六年連続の米価引き下げ――こういう事態を打開しようと、食健連の二〇〇一グリーンウエーブ「食と農業、地域経済を守る全国いっせい共同行動」が全国で取り組まれてきました。セーフガード即時発動を求める決議を新たに六百を超える自治体で採択させたり、宣伝、学習、シンポジウム、収穫祭、グリーンウエーブの多彩な運動を総結集して十二月四日、農水省前での要請を皮切りに農水・厚労省交渉、首相への署名提出、集結集会、中央収穫祭(望年会)が行われました。

 雨がやみイチョウの枯葉が舞い降り、寒風が吹く農水省前。昼休みの要請行動では、各地の農民が実情を訴えました。鹿児島農民連から参加した松下さんは「鹿児島県民百八十万人を代表して、農業を守るために最後まで頑張る」と決意表明。畜全協の住谷輝彦会長は「狂牛病を発生させた責任は政府にある。政府の責任で補償せよ」と要求。愛媛農民連の岡田厚美会長はみかん農家の実態を明らかにし、危機打開を求め交渉で訴えることを強調。明治乳業争議団や池貝鉄工争議団、国公労連の代表もたたかう決意を述べました。

 参加者は四班に分かれてセーフガード、狂牛病、果樹の問題で農水・厚労省と交渉しました。

 東京・豊島区の東京労働会館(ラパスホール)でグリーンウエーブの集結集会が開かれました。

 集会では、全国食健連の坂口正明事務局長が「秋の一斉共同行動の特徴と到達点」について、農民連の真嶋良孝国際部長が「WTO第四回閣僚会議の結果をどうみるか」について報告しました。各地の実践も報告されました。参加者は、当面、セーフガードの本発動をさせるために引き続き自治体・政府に働きかけ、また政府に狂牛病の万全な対策を要求するなど、全力をあげて奮闘する決意を固め合いました。

 この後、同会場で中央収穫祭が行われ、親睦を深めました。

(新聞「農民」2001.12.24付)
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2001年12月

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