愛　媛

車イスでみかん狩り

障害者団体が呼びかけ七回目

　愛媛県菊間町の私のみかん園で十一月十一日、障害者らがみかん狩りを行いました。松山市の障害者団体「障害者の自立支援センター」が呼びかけたもので、今年で七回目。

　遠くは大阪や岡山、愛媛県の松山市、伊予市、北条市、今治市、大西町などから障害者十四人（うち車イス使用者十一人）を含む三十八人が参加しました。

　当日はみかん狩りと釣りを楽しみました。参加者の中には「みかん狩りよりも、釣りのほうが楽しい」と言って、釣れるたびに歓声をあげていました。

　回を重ねるごとに盛況になってきています。始めた当初は二〜三回もすれば飽きるだろうと思っていましたが、今ではいつ終わるかかわからなくなりました。

　冨田由紀さん（高校二年生、今治市）の感想

　車イスの方が多かったのに少し驚きました。昨年、お会いした方が、私の名前を覚えていてくれ、話しかけてくださったり、摘んだみかんをくださったりと、心くばりしてくださり、とてもうれしかったです。

　段差がないようでも、みかん畑にもいたるところに障害物があり、車イスでの移動は大変そうでした。町でも段差がさくさんあるので、大変だろうと思いました。そういう困っている方がいたら、すぐにお手伝いをしたいと思いました。

　介助というものを知らないので、無茶をしてはと不安もあり、行動にうつれなかったことも多かったのですが、これからは積極的に話しかけられるようになりたいと思いました。

　来年もできるなら参加し、また交流を深めたいと思います。