食と農つなぐ秋の収穫祭全国各地でおおにぎわい
あちこちで楽しい交流の輪二〇〇一兵庫収穫祭に三千人二〇〇一兵庫収穫祭が十一月四日、神戸市西区の高塚台公園で開かれ、三千人を超える参加者でにぎわいました。兵庫農民連の会員は、県下十地域から百人以上が参加。持ち寄った野菜、赤飯、焼きいも、関東だき(おでん)、炊き込みご飯など加工品も飛ぶように売れました。また、アイガモ四羽を連れてきて、アイガモ米の升一杯セールを行い、好評でした。餅まきで、今年は野菜の当たりクジを餅袋の中に入れました。 震災をきっかけに始まったこの収穫祭は今年で七年目。「阪神・淡路大震災救援復興県民会議」や農民連、食健連、労働組合などが毎年開催してきました。地元にもすっかり定着し、顔なじみの方が多く、最後まであちこちで楽しい交流の輪ができました。 収穫祭では、神戸港の輸出入を点検する全日検の労働者が賃金五〇%カット、三年間ボーナスゼロという攻撃とのたたかいへの支援を訴えました。農民連は一トン近くの支援のお米を贈りました。 米袋の中には農民連からの激励のメッセージを入れ、それを見た全日検の労働者からお礼の電話が兵庫県連にかかってきています。 (兵庫県連 辻本悦子)
盛り上がった対面コーナー千葉・第9回船橋産直まつり第九回船橋産直まつりが十一月十日、船橋農産物供給センターで開かれ、あいにくの冷たい雨が降るなかでしたが、たくさんの参加者でにぎわいました。ステージでは、消費者と生産者の「対面コーナー」が開かれました。消費者は、船橋センターの野菜を八百屋や生協などで購入して、手紙やメールを送ってくれた方々です。高本邦治さんは「汐止めネギ、お好み焼きにしていただきました。風味があり美味しかったです。メモによれば種まきから収穫まで一年間を要したとのことですが、精を出しただけの労働の対価が得られるのでしょうか。そのうえ安い輸入ネギ問題もからみ、たいへんなことと思います。がんばってください」という便りをくれました。 そして産直まつりで、汐止めネギの生産者の渡辺和雄さんと初対面。渡辺さんは「中国産ネギが輸入されて、相場が下がりたいへんですが、食べてくれた人の“うまかった”の一言が大きな励みになります」と話していました。
“食の豊かさ実感した”茨城・県西「朝市&収穫祭」朝市まつりアンド収穫祭が十月二十日、茨城県結城市の浦町児童公園で行われ、大勢の人たちでにぎわい、消費者と生産者の楽しい交流となりました。県西産直センター朝市部と県西食健連が「食と農の共同を」をテーマに共催したもの。野菜は十七種類以上、漬物、もち、みそ、まんじゅう、芋ようかん、おこわ、わたあめ、産直米のおにぎり、きな粉あめ、鉢植え、やきそばなどが並べられました。「重いから帰りまで置いといて」と言いながら買い求めるお客さんなど、楽しんでいました。 ヒューマンファーマーズも暑い中、演奏し続けてくれました。お客さんは「まつりらしくていいね」と口々に語っていました。 天気にも恵まれ、みんなで楽しみ、食の豊かさを実感する一日でした。
農村の景色眺めながら千葉・多古町「しんのみ祭り」前日までの雨がうそのような秋晴れの十一月十一日、千葉県にある多古町旬の味産直センターの「BRAぶらしんのみ祭り」が行われました。これは、イタリア北部の町・ブラで行われる「食べ歩き祭り」をモデルに開催したもの。参加した五百人は竹製コップを首から下げ、多古町次浦の農家の庭先や温室、神社など、のどかな農村の景色を眺めながら九カ所をめぐり、軒先に並んだ郷土料理に舌鼓を打ちました。 各会場では、甘酒、昨晩から焼いたサツマイモ、昔ながらの味のするニンジンジュース、手作りコンニャク、正月の御歩射(おびしゃ)料理、大和芋のきんとんなどが並べられ、にぎやかな朝市や直売所の雰囲気。人垣ができた料理の前では、楽しそうな会話が続きました。 その昔、庄屋屋敷だったという迫力ある建物と、つき庭のある堀仁さんの中庭では、樽酒の鏡割りが行われ、屋敷をバックに記念撮影する人の姿も。神社の神殿に飾られた「御歩射料理」に歓声をあげていた参加者は、並べられた野菜料理を食べながら「これどうやって作るの?」と料理の仕方を聞き、参加者と生産者が交流していました。 当日は、準備した農家のおかあちゃん、おとうちゃん達も暇をみて各会場を移動。見慣れぬ料理を見つけて作り方を質問するなど、生産者同士でも交流。参加者は「こんな体験ははじめて、来て良かった」と話し、生産者も「やってみると意外といいものだ、やって良かったね」と話していました。 (森吉)
(新聞「農民」2001.11.26付)
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[2001年11月]
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