空爆は支援の障害共産党がパキスタン調査報告
先月二十九日から今月四日までアフガニスタンへの空爆被害や難民の状況調査にパキスタンを訪れていた緒方靖夫参議院議員を団長とする日本共産党調査団の帰国報告会が八日、衆院議員会館で開かれました。 調査団の四氏(緒方氏、赤嶺衆院議員、小池参院議員、笠井氏)はそれぞれ、スライドを使って、残虐な無差別爆撃で負傷しアフガンから逃れてきた人々や遺族の話、「ユニセフはアフガンで三日もあれば五百万人の子どもにポリオワクチンを配布したり、食料を配布するネットワークを持っているのに、この空爆が障害だ」と厳しい冬を前に国連機関やNGOが焦っていること、パキスタン政府も「ただちに戦争をやめてほしい」と話していることを紹介しました。 アフガンやパキスタンでは、戦争をしない憲法をもち、原爆で戦争の悲惨さを知っている日本人は「ブラザー(兄弟)」と呼ばれ、ロイターの白人記者が敵視されて取材もできないのに、日本人の調査団のところにはみんな集まって来て口々に訴えるぐらい親しまれていると報告。パシュトゥン人は味方と分かれば心を開くが、敵、特に外国の侵略者には徹底的に戦ってきた非常に誇り高い民族で「自衛隊が来れば敵になるよ」と言われたとも述べました。 同じ時期、日本の与党三党幹事長が禁酒国のパキスタンを訪れ、NGOを招いて「ご苦労さん」と言っただけで彼らの思いも聞かず、あとは酒と中華料理を飲んで食べてくださいというだけで帰ったことを暴露。日本共産党の国会議員団が二度もNGO事務所を訪問、彼らの苦労をねぎらい、要望をていねいに聞いてくれたと評判になっている、と語りました。折しも九日、米軍支援の海上自衛隊の護衛艦が佐世保港を出港、インド洋とアラビア海方面に向かいました。
(新聞「農民」2001.11.19付)
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[2001年11月]
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