若者の笑顔あふれた千葉青年部“収穫感謝祭”「わーっこのサツマイモ大きい! イモ掘りって面しろーい! 今度は植えるところから体験してみたい」――千葉県内の青年が大勢参加し、十月二十八日に開かれた「収穫感謝祭」ではイモ掘り体験や、バター作り体験、豆腐作り体験など、趣向をこらしたイベントでの初体験に「キャーキャー、ワーワー」と参加者はおおはしゃぎ。活気に満ちた青年の声が、会場となった八街の空に響き渡りました。 (森吉)
作る体験通じ食の価値を知る収穫感謝祭は千葉合唱団と千葉農民連青年部の主催で開催したもの。七月から四回開いた実行委員会には民青同盟や県職労の青年も参加。食と農をテーマに千葉県内の青年が開いた初めての取り組みです。準備を進めてきた千葉県農民連青年部副部長の石橋正さん(33)は「なぜ『収穫感謝祭』としたのか。それは、食べ物に感謝し、ここに投入されている人間の労働について、若者に考えてほしいと思ったから」と話します。会場の食べ物 も、千円の会費で食べ放題とせずにあえて販売しました。 会場となった千葉県農民連事務所前の広場には、コマツナ、ダイコン、トマトなどの新鮮な野菜のほか、赤飯、おこわ、太巻きずし、もつ煮、ケンチン汁、牛乳、自然酒「ほたるの舞」が並べられました。 その場で餅つき、焼イモ作りも行われ、参加者は、次々現れる食べ物に「おいしい!」と声をあげ満足そう。バター作り体験では、生クリームの入ったビンを手で振り続け、苦労して作ったマイバターをふかしイモにつけ味わいながら食べていました。
“初めて知った”食の実体に驚き「えっ、こんなに農薬が残留してるんだ」「へえー日本の穀物自給率って北朝鮮よりも低いんだ」などなど、お腹いっぱいで満足感にひたっていた参加者が驚きの声をあげたのは、若者の食と農を学ぶ講習会。講習会では、農民連食品分析センターで働く八田純人さん(27)が分析センターでのエピソードや自らの体験を交えながら、食をめぐる危険な実態を報告、あまりのリアルさに参加者は不安な表情を隠せません。 続いて、千葉県農民連青年部事務局長の熊手正幸さん(36)が七十名の青年から集めた「食のアンケート」をもとに、若者の食生活と、現実離れした食と農への意識の実態を報告し、自分達の食生活について一緒に考えようと呼びかけました。
十年先見通して活動しよう茨城青年部総会茨城農民連青年部は、十月十三日、茨城農民会館で第九回総会を開きました。地元の食材を使って豊かな給食を行っている福島県熱塩加納村の「学校給食ウオッチング」、地元の農業専門学校「鯉淵学園」の学生が参加し感動して帰ってきた全国連青年部の「夏の学習交流会イン鶴岡」、「ゆいの会」(茨城農民連女性部)と共催した講演会「農村にウェディングベルを鳴らそう」などなど、今年行ってきた活動を参加した部員同士が振り返って交流。 そして、「五年先、十年先に農業を続け、生き生きと暮らしていく」ために、大いにものを作り、大いに学び、仲間を広げようという今年度の活動方針を決めました。
(新聞「農民」2001.11.12付)
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[2001年11月]
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