「農民」記事データベース20011112-516-09

分析センターだより

ニセ新米を判定するキット


 出来秋が過ぎて、本格的に新米が出回る季節になりました。新鮮なお米の味は舌で味わえばよくわかります。おいしい新米をたくさん食べてください。

 スーパーにはいろいろな種類の「新米」が並んでいます。お米は、「産地」「産年」「品種」の表示が義務付けられていますから必ずどこかに書いてあります。買い物をする人は、この表示を信じて買うしかないわけですが、実はこの表示はくせ者。以前、分析センターは、「新米」と表示してあっても、実は鮮度の悪いお米(古米?)が混ざっているものが三割くらいあることをつきとめました。

 古米を悪いものと決めつけるつもりはありませんが、古米を混ぜているにもかかわらず、「新米百パーセントのお米」として売ることは許せません。丹精込めて作った生産者も、おいしい新米を求めて買った消費者も軽く見られていると思うと頭にきます。

 分析センターには、米の鮮度簡易判定キットがあります。このキットに入っている試薬を使うと、鮮度のいいお米と悪いお米が違う色に染まるので、誰でも簡単に、鮮度の悪いお米が混ぜられているか、いないかを判定することができます。玄米向け(グアヤコール法)と精白米向け(pH法)の二種類がありますが、どちらも一キット二千五百円(送料込み)です。「今食べているお米があんまりおいしくないわ」と思っている方は、確かめてみたらいかがでしょうか。

(新聞「農民」2001.11.12付)
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2001年11月

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